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2007年4月26日

経皮内視鏡的胃瘻(ろう)造設術(PEG)をより安全、簡便に実施できる
新しい胃瘻造設術「Direct法」を実現する唯一のセット
「DirectイディアルPEG」発売

DirectイディアルPEG

「DirectイディアルPEG」
左上:イディアルボタン  右上:オブチュレーター
左下:ダイレータ   右下:イディアルリフティング

オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌 治人)は、2005年10月に発売した交換用胃瘻カテーテル*1「イディアルボタン」に加え、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG*2)をより安全、簡便に行える新しい胃瘻造設術「Direct法*3」を実現する唯一の*4セット「DirectイディアルPEG」を2007年5月9日から国内で発売します。

*1 胃瘻カテーテル:胃に直接栄養剤を摂取するチューブのこと。
*2 PEG:Percutaneous Endoscopic Gastrostomyの略。口から食事を摂ることができない患者さんの胃に栄養を送るために、内視鏡を用いておなかに小さな穴を作る手技。
*3 2001年に市立吹田市民病院内科・井上信之先生が考案。胃壁固定後、腹壁に刺した細い針を介してガイドワイヤーを挿入。続いてガイドワイヤーに沿わせてダイレータで瘻孔拡張後、カテーテルが口腔内を通過することなくカテーテルを留置する手技。
*4 2007年4月26日現在

発売の概要(国内)

製品名(セット) 発売時期
「DirectイディアルPEG」*5 2007年5月9日
*5 「イディアルボタン(Aセット)」、「処置セット(Iセット)」、「イディアルダイレータセット」、「イディアルリフティング」のセット。

主な特長の概要

  1. Direct法に必要なすべての胃瘻造設用器具をラインアップ
  2. 患者さんに対して安全な手技を実現
  3. 患者さんの苦痛を軽減する手技を実現
  4. 介護者にとって簡便な管理を実現

市場導入の背景

近年、高齢化に伴う脳血管障害や認知症、神経疾患などの増大により、食事を口から摂れない、あるいは飲み込むことが困難な患者さんが増えています。そのような疾患では、胃に直接栄養を供給するために「おなかの小さな口」となる胃瘻を造設する必要があります。この胃瘻造設の手技はPEG(経皮内視鏡的胃瘻造設術)と言われ、2005年には国内で造設キットの販売数は110,010キットで年率約15%、また定期的に交換が行われるカテーテルの使用実績は305,350本で年率20%以上伸びています。((株)アールアンドディ「3.診断機器 10.消化器内視鏡処置具(2)PEG 2006年度」より)

従来、胃瘻造設手技は主に内視鏡との併用で口腔内を通過してカテーテルを留置するPush/Pull法と、経皮的にトロッカー(太い針)を介してカテーテルを留置する「Introducer法」が実施されていました。近年、「Introducer法」を更に発展・改良したより安全、簡便な手技として考案された「Direct法」が注目されています。

当社は、2005年に住友ベークライト株式会社(東京都・品川区)が開発し、秋田住友ベーク株式会社(秋田県秋田市)が製造するPEG製品の国内での独占販売契約を住友ベークライト株式会社と締結しました。2005年10月からバンパー型ボタンタイプの交換用胃瘻カテーテル「イディアルボタン」を発売し、好評を頂いております。「イディアルボタン」は、専用のオブチュレータ(専用挿入補助具)との併用で、ガイドワイヤーの誘導により安全で簡便なカテーテル交換を可能にします。このたび、PEG製品の第2弾として、この交換用胃瘻カテーテル「イディアルボタン」を使用し「Direct法」を実現する唯一の胃瘻造設セット、「DirectイディアルPEG」の発売により一連の製品ラインアップが整いました。

主な特長の詳細

  1. Direct法に必要なすべての胃瘻造設用器具をラインアップ

    胃壁と腹壁を固定する胃壁固定具「イディアルリフティング」、瘻孔を鈍的に拡張する「イディアルダイレータセット」、留置する胃瘻カテーテル「イディアルボタン(Aセット)」など、「Direct法」に必要な器具をすべてラインアップすることで、より安全で簡便な手技を実現します。

  2. 患者さんに対して安全な手技を実現

    口腔内を通過させることなく経皮的にカテーテルを留置することにより、咽頭の常在菌などによる瘻孔の感染リスクを低減します。また、ガイドワイヤー下のダイレータ挿入による2ステップの瘻孔拡張で、出血や胃の後壁損傷のリスクを低減します。さらに、胃壁と腹壁を密着させる胃壁固定により、カテーテルを抜いた際に起こりうる腹膜炎などの合併症の併発を低減します。

  3. 患者さんの苦痛を軽減する手技を実現

    1回の内視鏡挿入で胃瘻造設が行えることに加えて、従来のようにカテーテルが口腔内を通過しない造設手技のため、患者さんの苦痛が軽減されます。

  4. 介護者にとって簡便な管理を実現

    胃瘻の造設から交換に至るまで、同一タイプのバンパー型ボタンタイプのカテーテルを一貫して使用できるため、介護者にとって簡便な管理を実現します。

「DirectイディアルPEG」の主な構成

  1. 「イディアルボタン(Aセット)」
    • イディアルボタン
    • サイズ 24Fr.
      品番 MD-43520 MD-43525 MD-43530 MD-43535 MD-43540 MD-43545
      長さ*6 2.0cm 2.5cm 3.0cm 3.5cm 4.0cm 4.5cm
      *6 「イディアルボタン」の長さは、2.0cm~4.5cmの中からの選択となります。
    • オブチュレーター
    • 栄養用接続チューブ
    • 減圧用接続チューブ
  2. 「処置セット(Iセット)」
    5mlシリンジ、18G注射針、23G穿刺針、スカルペル、18Gカニューレ型穿刺針、2-0縫合糸(5本)、鉗子、Yカットガーゼ(4枚)、スポンジなど
  3. 「イディアルダイレータセット」
    8Frダイレータ、27 Frダイレータ、ガイドワイヤー
  4. 「イディアルリフティング」

オリンパス PEG(胃ろう)情報サイト

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