本文の始まりです


2007年9月27日

オリンパス、血液検査のトータルソリューションにより
臨床診断検査事業を拡大

~既存の生化学検査分野と本格参入する免疫検査分野で新製品を同時発売~

自動分析装置「AU680」 全自動化学発光酵素免疫分析装置「AU3000i」

自動分析装置「AU680」

全自動化学発光酵素免疫分析装置「AU3000i」

オリンパス株式会社(社長:菊川 剛)は、既存の生化学検査分野と本格参入する免疫検査分野で、新製品を2007年10月1日から国内で同時発売いたします。これにより、血液を検体とする臨床診断検査の二大分野である生化学検査と免疫検査において、オリンパスは装置・試薬・メンテナンス・サポートサービスの全てを一社で提供できる企業として、顧客を中心に考えた製品開発を推進し、臨床診断検査事業の拡大を目指します。

今回同時に発売する新製品は、生化学分野の自動分析装置「AU680」と全自動化学発光酵素免疫分析装置「AU3000i」の2機種です。「AU680」は、「AU600」から続く当社ミドルクラスの新製品で、日本から発売し、順次、欧米、アジアへとグローバルに販売いたします。また、免疫検査分野に導入する「AU3000i」は、当社として初めて自社製試薬を搭載する免疫検査装置であり、昨年6月欧州発売を皮切りに、今回、日本でも販売開始します。両製品は同じサンプル(血清)を分析する自動分析装置で、共有部品の使用や、一部消耗部品の共通化により、作業の効率化や費用削減が見込めます。

また当社は、実施した検査1テストごとに課金し、月単位で一括ご請求する「PRT(Pay per Reportable Test)」を2003年より提供しており、今回発売する両製品も対応致します。これにより生化学・免疫の各検査項目のコストの明確化や初期投資費用、試薬在庫の削減といった検査部門のマネジメント強化にもつながります。当社は、両分野において、製品だけではなくメンテナンスやサポートサービスを含めた顧客中心のソリューションビジネスを推進し、臨床診断検査事業全体で、2年後に600億円以上の売上を目指します。

両製品の主な特長

自動分析装置「AU680」

電子化が進んだ自動車業界で国際規格化されている通信技術「CAN(Controller Area Network)」を採用し、各種動作の高い信頼性を実現しました。また、超微量分析の採用により総反応液量を当社従来比約40%削減でき、ランニングコストが低減できます。

全自動化学発光酵素免疫分析装置「AU3000i」

自社開発の試薬と装置の組み合わせにより、高感度、高速分析処理を実現しました。処理速度は業界トップクラスの240テスト/時間を実現しています。

当社の臨床診断検査事業について

オリンパスは1971年に臨床診断検査事業に参入して以来、血中脂肪や血糖値、肝機能や腎機能など人の健康状態を調べる生化学検査を中心に全世界でビジネスを拡大してきました。開発・生産拠点を日本、ドイツ、フランス、アイルランドとグローバルに置き、装置と試薬のベストマッチングを図って市場に提供しています。現在は、世界40カ国7,000台以上の臨床診断用分析機が病院、検査センターで稼動しており、当社の臨床診断検査事業は売上高約500億円の規模に成長しています。近年は、装置・試薬・メンテナンス・サポートサービスなどを一括して顧客に提供し臨床検査を全面的に支援する「Lab Supports」をコンセプトとし、検査1テスト毎に課金する「PRT(Pay per Reportable test)」など、医療費抑制の潮流で全世界的に厳しい業界において、医療の効率化を図ったビジネスで顧客にソリューションを提供しています。

また、2006年6月には自社開発試薬により免疫検査分野に欧州から本格参入し、疾患の早期発見・特定に有用な新規試薬開発も進めています。まずは甲状腺、性ホルモンから販売開始し、順次、癌マーカー、心筋マーカーなどの試薬を取り揃えていく考えです。

拡大傾向にある免疫検査市場において、生化学検査事業で培ったノウハウを活かし、将来は、免疫検査事業から当社のバイオ事業とのコラボレーションによって遺伝子臨床検査へと発展させ、テーラーメード医療への貢献を目指します。

参考資料

  • 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
  • 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
  • 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。


本文の終わりです