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2008年10月1日

オリンパス、生物顕微鏡分野に新カテゴリ
マウスで操作できる"新発想"のボックス型蛍光撮像装置

「FSX100」 新発売

~暗い蛍光標本でも高精細な画像が取得できる高性能対物レンズとカメラを搭載~

ボックス型蛍光撮像装置「FSX100」

ボックス型蛍光撮像装置「FSX100」

オリンパス株式会社(社長:菊川 剛)は、モニタ画面に従ってマウス操作を行うことで高精細な蛍光顕微鏡画像が取得できる“新発想”のボックス型蛍光撮像装置「FSX100」を2008年11月4日(火)から国内で販売を開始します。

「FSX100」は、これまでの「顕微鏡は操作が難しい」というイメージを払拭することを目指して開発したオリンパスの生物顕微鏡分野における新カテゴリの製品です。「設定」「観察」「撮影」といった一連の作業をマウスによる操作で感覚的に行えるので、忙しい研究者の方や、初めて顕微鏡を使われる研究者の方の作業効率を飛躍的に向上させることが可能です。

また、フロントカバーを閉じれば蛍光顕微鏡観察に必要な暗室環境が手軽に得られるデザインや、高解像力対物レンズ、高精細デジタルカメラなど、オリンパスが培ってきた顕微鏡技術やノウハウにより、高品位な蛍光観察と撮影が可能です。

なお、「FSX100」は、名古屋国際会議場にて合同開催される「第67回日本癌学会学術総会」<10月28日(火)~10月30日(木)>と、「第46回日本癌治療学会総会学術集会」<10月30日(木)~11月1日(土)>に展示します。

発売の概要

製品名 発売時期
ボックス型蛍光撮像装置 FSX100 2008年11月4日

主な特長の概要

  1. 画面に沿ったマウス操作及び、操作箇所の電動化により、操作の大幅な簡易化を実現
  2. 暗室不要のボックス型のデザインにより、自由な設置場所と省スペース化を実現
  3. 高解像対物レンズと高性能カメラの採用により、高精細な蛍光画像の撮影が可能

開発の背景

蛍光顕微鏡が使用されるバイオサイエンス研究分野においては、近年、ゲノム解析や生化学分析で得たデータを元に、蛋白質等が細胞内でどのように発現し、動き、作用するのかについて、蛍光顕微鏡を用いた観察・記録がさかんに行われるようになりました。

一方でオリンパスでは研究者へのヒアリングやお客様相談窓口への相談内容から、顕微鏡の操作が複雑で手間を要し、研究者が十分に使用いただけていない事例が多くあることを知りました。そこで"手軽に使えること"をテーマとした顕微鏡開発に取り組み、ボックス型蛍光撮像装置「FSX100」の製品化にいたりました。

主な特長の詳細

  1. 画面に沿ったマウス操作及び、操作箇所の電動化により、操作の大幅な簡易化を実現
    落射照明切替え、明るさ調整、フォーカス合わせなど、従来の顕微鏡本体ユニットの複雑な操作箇所の多くを電動化し、電源のON/OFF、カバーの開閉、標本のセット以外は、画面に沿って、マウスを操作すれば撮影が行えるようになりました。従来、28通りのステップを要していた作業が「FSX100」では半分以下の12ステップで行え、それぞれがマウスでクリックするだけの操作なので、簡単に使用することができます。
    また、撮影画像のライブラリ管理をはじめ、計測データのExcelエクスポートも行える、論文やプレゼンテーションの作成に便利な再生/編集機能を搭載しています。
  2. 暗室不要のボックス型のデザインにより、自由な設置場所と省スペース化を実現
    対物レンズ、ステージ、カメラ、照明や光源などを内蔵し、フロントカバーを閉じれば暗室環境が得られるコンパクトなボックス型のデザインを採用しました。今までの蛍光顕微鏡のように暗室に設置する必要がなく、省スペース化を実現しました。
  3. 高解像対物レンズと高性能カメラの採用により、高精細な蛍光画像の撮影が可能
    乾燥系対物レンズでは最高レベルのNA0.95、40xの対物レンズと高性能カメラを搭載しました。微弱な蛍光を効率的に検出可能で、暗い蛍光でもS/Nの良い高精細な画像を撮影できます。

主な仕様

観察モード 蛍光、位相差、明視野
撮影モード ノーマル、タイムラプス、Zスタック、ステッチング (いずれも蛍光マルチカラー可能)
位置再現機能 ブックマーク機能(最大30箇所)
オートフォーカス(AF) 画面遷移時自動、ワンクリック
露出制御 オート(補正付き)、マニュアル
撮影前オーバーレイ画像作成 ダイレクトオーバーレイ機能
操作アシスト機能 操作ガイダンス表示機能
設定再現機能 マルチユーザ設定保存/再現、撮影設定記録/再現機能
取得画像編集 図形・テキスト書込、スケール表示、日時表示、トリミング、画像サイズ変更、RGBカラー調整(16bit, 8bit)、グレースケール変換、計測(Excelファイルにエクスポート可能)
標準固定対物レンズ 撮影用 40× NA0.95 (光学ズームにより 17×~80×)
マクロ用 10× NA0.40  (光学ズームにより4.2×固定)
電動光学ズーム 0.42×~2.0×
電動補正環 フォーカスアシスト付き
透過照明光源 白色LED光源、寿命16,000時間
蛍光落斜照明光源 メタルハライドランプ(プリセンタ方式) 寿命2,000時間
蛍光/位相差フィルタ U励起(BP360-370 BA420-460 DM400)
B励起 (BP460-495 BA510-550 DM505)
G励起 (BP530-550 BA575IF DM570)
カメラ方式 単板カラーCCD画素シフト方式
撮像素子/冷却機能 2/3型(インチ)、145万画素(総画素数: 150万画素)、ペルチェ冷却(max: Ta-10℃)
記録画素数 4080×3072(1250万)、2040×1536(310万)、1360×1024(140万)、680×512(35万)ピクセル
搭載OS WindowsVista Business SP1 (32bit)
外形寸法/質量 本体:高さ476×幅388×奥行き583mm/約35kg
コントローラユニット:高さ308×幅87.5×奥行き87.5mm/約6.4kg
モニタ:高さ456~538x幅566×奥行き208.5mm/約10.6kg
※  ステッチングは2009年3月搭載予定
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