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2008年10月8日

オリンパス、生化学自動分析装置の小型機「AU480」を新発売

~最新の通信制御技術を搭載。快適な操作性と1µLからの微量サンプル分注を実現~

自動分析装置「AU480」

自動分析装置「AU480」

オリンパス株式会社(社長:菊川 剛)は、中小規模病院市場などで血液などの分析が効率的に行える小型の生化学自動分析装置の新製品として、コンパクトな筐体に最新の通信制御技術を搭載した「AU480」を2008年10月8日より国内で発売します。「AU480」は日本から発売し、順次、欧米、アジアへとグローバルに発売していきます。なお、10月9日よりパシフィコ横浜にて開催される日本臨床検査自動化学会展示会にて展示を行います。

今回発売する「AU480」は、全世界で4,000台以上を販売した「AU400」の後継機です。1時間に400テストが可能な小型機において、上位機種「AU680」で好評の最新機能を搭載することにより、省スペース化・高品質検査・迅速報告・コスト削減を可能にしました。また「2008年 グッドデザイン賞」(財団法人日本産業デザイン振興会主催)を受賞した「AU680」のデザインを継承し、お客様の使いやすさを追求しています。

また当社は、生化学分野において国内企業では唯一の装置と試薬を開発できるメーカーとして、検査実績に応じて装置と試薬の使用料金を発生させ、初期コストなしで最新機器を導入できる「PRT(Pay per Reportable Test:検査実績課金方式)」を2003年より提供しています。今回発売する「AU480」もこの方式に対応することにより、お客様が装置のみを購入する場合と比べ、各検査項目のコストの明確化や、初期投資費用・試薬在庫の削減といった検査部門のマネジメント強化を可能にしました。

【発売の概要】

製品名 国内発売日
自動分析装置「AU480」 2008年10月8日

【主な特長】

  1. 最先端の通信制御技術「新・分散制御システム」を搭載
  2. 小型機でトップクラスの微量サンプル分注(1µℓ)を実現
  3. 大量処理と緊急処理を同時に行える「フレックス・ツイン・サンプラ」を搭載
  4. 使いやすさを追求した操作性、操作画面、日常メンテナンスの簡略化を実現

【主な特長の詳細】

  1. 最先端の通信制御技術「新・分散制御システム」を搭載
    電子化が進んだ自動車業界で国際規格化されている通信技術「CAN(Controller Area Network)」を採用し、高速な動作連携や正確な動作を実現しています。さらに、「AU480」のCAN制御システムと新ネットワークサービスとして提供予定の「オリンパスサポートビジョン」との連携により、インターネットを介したリモートメンテナンスも実現します。
  2. 小型機でトップクラスの微量サンプル分注(1µℓ)を実現
    AU480は小型機ではトップクラスとなる1µℓからのサンプル分注を実現しました。試薬の総使用量を90µℓまで減らすことができる(前機種比約40%削減)ので、ランニングコストを大幅に低減することができます。
  3. 大量処理と緊急処理を同時に行える「フレックス・ツイン・サンプラ」を搭載
    大量検体処理に便利なラックサンプラと緊急処理に便利なスタットターンテーブルの両方を装備した「フレックス・ツイン・サンプラ」を搭載することにより、目的に応じた柔軟な検体処理を可能にしました。スタットターンテーブルには検体をいつでも投入し最優先で測定することができるので、診療前検査などで緊急の処理が必要な場合に便利です。
  4. 使いやすさを追求した操作性、操作画面、日常メンテナンスの簡略化を実現
    「2008年 グッドデザイン賞」(財団法人日本産業デザイン振興会主催)を受賞した「AU680」のデザインを継承し、 使いやすさを追求しています。タッチパネルを採用した操作画面では、使用頻度や画面間の関連性を考慮し、グラフィカルに表現することによって銀行ATMのような直感的な操作が可能です。また、従来機種より好評の工具不要のメンテナンス性を継承しており、お客様の使用負担を軽減します。

【自動分析装置「AU480」の主な仕様】

方式 シングルライン・マルチテスト、オープンディスクリート方式分析法
サイズ(幅,奥行き,高さ) 1450×770×1205 mm
同時分析項目数 60項目
オプションISE装置接続時 63項目
処理能力 400 テスト/時
800 テスト/時(オプションISE装置接続時)
サンプル設定量 1.0µL~25µL
総試薬使用量/テスト 90µL~350µL
反応管 硬質ガラスキュベット  光路長5mm
試薬分注方式 ピペッティング方式、1~2試薬系対応
サンプラ ラック方式、1ラック10検体
スタットターンテーブル方式、22検体
同時搭載検体数 80検体(随時追加可能)
測定波長 340~800nm
測定吸光度範囲 0~3.0Abs
反応時間 最大8分38秒
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