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2009年11月26日

「内視鏡検査に関する意識アンケート」2009年調査結果

内視鏡検査後の感想のトップは「病気の不安が解消されたので受けてよかった」
~内視鏡検査は「がん」の早期発見・早期治療に役立ちます~

オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌 治人、以下オリンパス)は、2009年7月14日の「内視鏡の日」※1に合わせて行った「内視鏡検査に関する意識アンケート」の調査結果を、 オリンパス運営の健康応援ポータルサイト「おなかの健康ドットコム」にて本日より発表します。※2

アンケート結果では、内視鏡検査後の感想として「病気の不安が解消されたので受けてよかった」という回答がトップになるなど、実際に検査を受けた方の感想や、検査を受けた理由、検査申し込み前の不安・不明点など、全12問に対する回答結果がご覧いただけます。
また、内視鏡検査を実施する側の専門家のご意見として、田坂記念クリニック・山口芳美先生に、今回のアンケート結果全般についてのご講評および、各設問についてのコメントをいただきました。
さらに、検査前の不安点として多数の回答があった「費用がどの程度かかるのか分からなかった」と「病院の選び方が分からなかった」については、本アンケートの結果詳細を発表している「おなかの健康ドットコム」上に参考資料をご用意しました。

オリンパスは世界を代表する内視鏡メーカーとして、胃がんや大腸がんの早期発見・早期治療などに役立つ内視鏡検査について、より多くの皆様にご理解いただきたいという願いから、毎年このような意識調査と結果発表を行っております。

※1  日本記念日協会より、(財)内視鏡医学研究振興財団が2006年7月に認定を受けました。
※2  アンケート開始時には結果発表のタイミングを2010年7月としておりましたが、本日の発表に変更させていただきました。

アンケート概要

対象: 全国20才以上の男女
方法: インターネット調査
オリンパス運営の健康応援ポータルサイト「おなかの健康ドットコム」上で実施
(http://www.onaka-kenko.com/)
期間: 2009年7月14日 ~ 8月21日
回答者数:  7,635名

アンケート結果全般についてのご講評 : 田坂記念クリニック・山口芳美先生

今回のアンケート結果では、以下の3点が印象的でした。
  1. 「内視鏡検査後の感想」という設問に「病気の不安が解消されたので受けてよかった」という回答が最も多かったこと
  2. 「検査前の不安点」という設問に「つらそう」という回答が多いことに対し、「検査後の感想」では「思ったよりつらくなかった」という回答が多かったこと
  3. 「内視鏡検査を受けたきっかけ」が、男性は人間ドックや健康診断が多いのに対し、女性は「自覚症状があったから」という回答が多かったこと
上記1. 2. については、実際に検査を経験された方の多くが検査を好評価されているので、検査を受けるかどうか迷っている方は参考にされるとよいと思います。
また、上記3.については、女性の方が検査を受ける制度的なきっかけが少ないようですし、胃がんや大腸がんは進行するまで自覚症状がないことが特徴ですので、特に「がん」のリスク世代といわれる40代以上の女性の方は自発的に検査に行かれるとよいと思います。
田坂記念クリニック・山口芳美先生

アンケート結果の概要

本アンケート結果は、胃や食道を対象とした「上部内視鏡検査」と、大腸を対象とした「大腸内視鏡検査」について、各6問ずつ合計12問の設問と回答で構成されております。
回答結果は性別による差が大きいため、男女別で集計しております。
詳細は、「おなかの健康ドットコム」(http://www.onaka-kenko.com/)および、添付の参考資料でご覧いただけますが、概要(選択式の設問については最多の回答)について、以下にご紹介します。

Q1 過去1年で上部内視鏡検査を受けたことがありますか?
→ ある 男性:23.6% 女性:17.7%/ない 男性:76.4% 女性:82.3%
Q2 上部内視鏡検査を受けたきっかけ
→ 男性:人間ドックのメニューにあったから 女性:自覚症状があったから
Q3-1 上部内視鏡検査申し込み前の不安・不明点
→ 男性:不安はなかった 女性:費用がどの程度かかるのか分からなかった
Q3-2 上部内視鏡検査前の不安・不明点
→男性:検査がつらそうで不安だった 女性:検査がつらそうで不安だった
Q4 上部内視鏡検査後の感想
→男性:病気の不安が解消されたので受けてよかった
  女性:病気の不安が解消されたので受けてよかった
Q5 近いうちに上部内視鏡検査を受けようと思いますか?
→思う 男性:39% 女性:34.4%/思わない 男性:61% 女性:65.6%
Q6 上部内視鏡検査を受けようと思わない理由
→男性:自覚症状がないから 女性:自覚症状がないから
Q7 過去1年間で大腸内視鏡検査を受けたことがありますか?
→ある 男性9.8% 女性:6.9%/ない 男性90.2% 女性:93.1%
Q8 大腸内視鏡検査を受けたきっかけ
→男性:健康診断で再検査となったから 女性:自覚症状があったから
Q9-1 大腸内視鏡検査申し込み前の不安・不明点
→男性:不安はなかった 女性:費用がどの程度かかるのか分からなかった
Q9-2 大腸内視鏡検査前の不安・不明点
→男性:検査の前処置(下剤を飲む)がつらそうで不安だった
  女性:検査がつらそうで不安だった
Q10 大腸内視鏡検査後の感想
→男性:意外と楽に受けられた
  女性:病気の不安が解消されたので受けてよかった
Q11 近いうちに大腸内視鏡検査を受けようと思いますか?
→思う 男性38% 女性:30.1%/思わない 男性62% 女性:69.9%
Q12 大腸内視鏡検査を受けようと思わない理由
→男性:自覚症状がないから 女性:自覚症状がないから

内視鏡検査に関する参考資料

内視鏡検査を実施している(日本消化器内視鏡学会による専門医制度を取得している)病院を紹介しているwebページ(以下URLから「指導施設一覧」へ進む)
http://www.jges.net/gseido/index.html

内視鏡検査の費用例を紹介しているwebページ
http://www.onaka-kenko.com/endoscope-closeup/endoscopy-qa/qa_06.html#qa01

参考資料(「内視鏡検査に関する意識アンケート」2009年調査結果詳細)

アンケート概要

実施期間:  2009年7月14日 ~ 8月21日
対象: 全国20才以上の男女
方法: 「おなかの健康ドットコム」サイトで実施
回答者数: 7,635名(男:4,166名、女:3,469名)
アンケート概要

回答年齢

回答年齢

上部消化管内視鏡検査についてのアンケート結果

Q1 過去1年間で上部消化管内視鏡検査(食道・胃・十二指腸を検査)を受けたことがありますか?

過去1年間で上部消化管内視鏡検査(食道・胃・十二指腸を検査)を受けたことがありますか? 過去1年間で上部消化管内視鏡検査(食道・胃・十二指腸を検査)を受けたことがありますか?
ある
ない

結果の特徴:食道・胃・十二指腸を検査する上部消化管内視鏡検査は、男性の約24%、女性の約18%が「受けたことがある」と回答している。年齢が上がるにしたがって、受けたことがある方は増えているが、がんの罹患率が上がるといわれている40代以降でも、「受けたことがある」と回答しているのは、男性の約28%、女性の約25%となった。
山口先生コメント:がんのリスクは40歳代から高まるとされています。食道がんのリスクは喫煙や飲酒の習慣により高まるとされており、また早期の胃がんは自覚症状がほとんどありませんので、毎年、定期的に上部消化管内視鏡検査を受けることが大切です。

Q2(Q1で「ある」と答えた方)上部消化管内視鏡検査を受けたきっかけをお聞かせください。

Q2(Q1で「ある」と答えた方)上部消化管内視鏡検査を受けたきっかけをお聞かせください。 Q2(Q1で「ある」と答えた方)上部消化管内視鏡検査を受けたきっかけをお聞かせください。
家族・知人に薦められたから
テレビ番組・新聞・市民講座などで検査の大切さを知ったから
身近に食道がん、胃がんにかかったことがある人がいて不安だから
自覚症状(食欲不振、みぞおちの痛み、もたれ、吐き気など)があったから
人間ドックのメニューにあったから
健康診断で再検査となったから
その他

結果の特徴:男性は「人間ドックのメニューにあったから」、「健康診断で再検査となったから」という回答が多く約58%を占める。女性は「自覚症状があったから」という回答が最も多く、「人間ドックのメニューにあったから」「健康診断で再検査となったから」は約39%となっている。
山口先生コメント:男性の場合、職場の健康診断が内視鏡検査を受けるきっかけになっているようですが、女性の場合、自覚症状がでるまで内視鏡検査を受ける制度的なきっかけが少ないことが考えられます。特に「がん」のリスク世代といわれる40代以上の女性の方は自発的に検査に行かれると良いと思います。

Q3 (Q1で「ある」と答えた方)上部消化管内視鏡検査前に不安に思ったこと、不明に感じた点についてお聞かせ下さい。
<上部消化管内視鏡検査申し込み前の不安・不明点について>

Q3 (Q1で「ある」と答えた方)上部消化管内視鏡検査前に不安に思ったこと、不明に感じた点についてお聞かせ下さい。 Q3 (Q1で「ある」と答えた方)上部消化管内視鏡検査前に不安に思ったこと、不明に感じた点についてお聞かせ下さい。
検査の申し込み先、申し込み方法が分からなかった
病院の選び方が分からなかった
費用がどの程度かかるのか(保険適用の有無も含む)が分からなかった
検査時間はいつ頃がいいのかが分からなかった
医師を指定してよいのか分からなかった
不安もしくは不明点はなかった

結果の特徴:男女ともに「費用がどの程度かかるのか分からなかった」、「病院の選び方が分からなかった」という回答が多く、男性は全体の約37%、女性は全体の約52%を占めている。「不安はなかった」という回答も多く、男性は全体の約45%、女性は全体の約27%となっている。
山口先生コメント:『病院の選び方が分からなかった』という回答が多かったのですが、内視鏡検査を実施している(日本消化器内視鏡学会による専門医制度を取得している)病院を紹介しているwebページ(http://www.jges.net/gseido/index.html)を参考にされたり、主治医や、実際に検査を受けた方に評判を聞かれるのもよいと思います。
また、「おなかの健康ドットコム」では、内視鏡検査の費用例を紹介していますので、参考にされると良いかと思います。(http://www.onaka-kenko.com/endoscope-closeup/endoscopy-qa/qa_06.html#qa01)

<上部消化管内視鏡検査前の不安・不明点について>

Q3 (Q1で「ある」と答えた方)上部消化管内視鏡検査前に不安に思ったこと、不明に感じた点についてお聞かせ下さい。 Q3 (Q1で「ある」と答えた方)上部消化管内視鏡検査前に不安に思ったこと、不明に感じた点についてお聞かせ下さい。
検査直前に体調が悪くなってしまった場合に検査を受けるべきかが分からなかった
検査前日夜遅く誤って食事をしてしまった場合に、検査を受けてよいのか分からなかった
検査前の食事方法・内容(前日の夕食やその前の食事)がよく分からなかった
どれくらいの時間で日常生活に戻れるのか(鎮静・鎮痛剤から醒めるのか)が分からなかった
検査の前処置(のどの麻酔など)がつらそうで不安だった
検査がつらそうで不安だった
以前受けたときにつらかったので、またつらくならないか不安だった
病気が見つかった場合にどうすればよいのかがイメージできず不安だった
内視鏡検査の安全性に不安があった
不安もしくは不明点はなかった

結果の特徴:男女ともに「検査がつらそうで不安だった」、「検査の前処置(のどの麻酔など)がつらそうで不安だった」という回答が多く、男性は全体の約39%、女性は全体の約46%占めている。また「以前受けたときにつらかったので、またつらくならないか不安だった」という回答も多く、男性は全体の約14%、女性は全体の約12%となっている。
山口先生コメント:検査がつらいのではないかという不安が多いようですが、最近は内視鏡も進歩していて、太さも細くなっていますし、施設によっては、軽い鎮静・鎮痛剤を用いたりするところもあるので、内視鏡検査を受ける方の苦痛はかなり軽減されているのではないかと思います。

Q4(Q1で「ある」と答えた方)上部消化管内視鏡検査後の感想をお聞かせ下さい。

Q4(Q1で「ある」と答えた方)上部消化管内視鏡検査後の感想をお聞かせ下さい。 Q4(Q1で「ある」と答えた方)上部消化管内視鏡検査後の感想をお聞かせ下さい。
意外と楽に受けられた
(のどの麻酔などが)予想したほどつらくはなかった
(のどの麻酔などが)予想以上につらかった
以前受けたときよりも楽になった
以前受けたときよりも苦しかった
病気の不安が解消されたので受けてよかったと思う
病気の不安が解消されないので受けなければよかったと思う
分からないことや不安なことは聞けば教えてくれたので、事前に聞いてみるべきと思った
分からないことや不安なことを聞くべき人が分からず、ずっと不安なままだった

結果の特徴:「病気の不安が解消されたので受けてよかった」という回答が最も多く、男性は約25%、女性は約28%となった。また、男女ともに「(のどの麻酔などが)予想したほどつらくはなかった」、「以前受けたときよりも楽になった」という回答が、「(のどの麻酔などが)予想以上につらかった」、「以前受けたときよりも苦しかった」を上回っている。また、「意外と楽に受けられた」という回答も多く、男性は約21%、女性は約16%となった。
山口先生コメント:検査やのどの麻酔が『つらそう』という検査前の不安に対して、検査後は『意外と楽に受けられた』『予想したほ どつらくはなかった』、『以前受けたときよりも楽になった』という回答が多くあるので、あまり先入観を持たずに検査を受けても 良いと思います。

Q5(Q1で「ない」と答えた方)上部消化管内視鏡検査を受けようと思いますか?

Q5(Q1で「ない」と答えた方)上部消化管内視鏡検査を受けようと思いますか? Q5(Q1で「ない」と答えた方)上部消化管内視鏡検査を受けようと思いますか?
近いうちに受けようと思う
受けようと思わない

結果の特徴:男性の約39%、女性の約34%が「近いうちに受けようと思う」と回答している。胃がんの罹患率が上がると言われる40代以降では、男性の約41%、女性の約38%が「近いうちに受けようと思う」と回答している。
山口先生コメント:全体として35%以上の方が「近いうちに受けようと思う」と回答されています。まずはかかりつけの医師にお気軽にご相談されると良いかと思います。

Q6(Q5で「受けようと思わない」と答えた方)理由をお聞かせください。

Q6(Q5で「受けようと思わない」と答えた方)理由をお聞かせください。 Q6(Q5で「受けようと思わない」と答えた方)理由をお聞かせください。
自覚症状がないから
他の検査方法でよいから
薬で治せそうだから
苦しそうだから
以前受けたときに苦しかったから
のどの麻酔がつらそうだから
費用が分からない、または高いと感じるから
検査の申し込み先、申し込み方法が分からないから
病院の選び方が分からないから
医師を指定できそうにないから
内視鏡の種類(鼻から挿入/口から挿入など)を指定できそうにないから
仕事の都合などで、前日夜遅く食事をする可能性があるから
当日絶食するのが嫌だから
忙しくて時間がないから
当日車が運転できないから
自分は病気にならないと思うから
病気が見つかるのがこわいから
内視鏡検査の安全性に不安があるから

結果の特徴:男女ともに「自覚症状がないから」が最も多く、男性は全体の約31%、女性は全体の約26%を占めている。また「苦しそうだから」、「検査費用が分からない、または高いと感じるから」という回答も多い。
山口先生コメント:早期の胃がんには自覚症状がほとんどありません。『忙しくて時間がないから』という方もいらっしゃいますが、上部消化管内視鏡検査の場合、当日の朝食を控える必要はありますが、状況によっては、申し込みをしたその日に検査が受けられることもありますので、検査実施機関にお気軽に相談されると良いかと思います。なお、おなかの健康ドットコムでは、内視鏡検査の受け方(http://www.onaka-kenko.com/inspection/)を紹介していますので、参考にされてください。

大腸内視鏡検査についてのアンケート結果

Q7 過去1年間で大腸内視鏡検査を受けたことがありますか?

Q7 過去1年間で大腸内視鏡検査を受けたことがありますか? Q7 過去1年間で大腸内視鏡検査を受けたことがありますか?
ある
ない

結果の特徴:大腸内視鏡検査は、男性は約10%、女性は約7%の方が「受けたことがある」と回答している。年齢が上がるにしたがって、受けたことがある方は増えているが、大腸がんの罹患率が上がるといわれている40代以降でも、男性の約12%が「受けたことがある」と回答しているのに対し、女性は約6%となっている。
山口先生コメント:大腸内視鏡検査は上部消化管内視鏡検査に比べ3分の1程度しか受けられていないという結果ですが、大腸がんは、現在日本の女性のがん死亡原因の第1位、男性の第3位の病気で、大腸内視鏡検査で発見・治療できる病気です。大腸がんは早期発見・早期治療でほぼ完治できるので、定期的に検診を受けて頂きたいと思います。

Q8(Q7で「ある」と答えた方)大腸内視鏡検査を受けたきっかけをお聞かせください。

Q8(Q7で「ある」と答えた方)大腸内視鏡検査を受けたきっかけをお聞かせください。 Q8(Q7で「ある」と答えた方)大腸内視鏡検査を受けたきっかけをお聞かせください。
家族・知人に薦められたから
テレビ番組・新聞・市民講座などで検査の大切さを知ったから
身近に大腸がんにかかったことがある人がいて不安だから
自覚症状(便通の変化・血便・時々の腹痛など)があったから
人間ドックのメニューにあったから
健康診断(便潜血検査など)で再検査となったから
その他

結果の特徴:男性は「人間ドックのメニューにあったから」、「健康診断で再検査となったから」という回答が多く約50%を占めるが、女性は「自覚症状があったから」という回答が最も多く、「人間ドックのメニューにあったから」「健康診断で再検査となったから」は約32%となっている。
山口先生コメント:上部消化管内視鏡検査と同様に、男性の場合、職場の健康診断が内視鏡検査を受けるきっかけになっていることが多いようですが、女性の場合、内視鏡検査を受ける制度的なきっかけが少ないために自覚症状がでるまで検査を受けないことが考えられます。早期の大腸がんには自覚症状がほとんどありません。何かおかしいと思ったら、気のせいにしないで、すぐにかかりつけの医師にご相談頂きたいと思います。

Q9 (Q7で「ある」と答えた方)大腸内視鏡検査前に不安に思ったこと、不明な点についてお聞かせ下さい。
<大腸内視鏡検査申し込み前の不安・不明点について>

Q9 (Q7で「ある」と答えた方)大腸内視鏡検査前に不安に思ったこと、不明な点についてお聞かせ下さい。 Q9 (Q7で「ある」と答えた方)大腸内視鏡検査前に不安に思ったこと、不明な点についてお聞かせ下さい。
検査の申し込み先、申し込み方法が分からなかった
病院の選び方が分からなかった
費用がどの程度かかるのか(保険適用の有無も含む)が分からなかった
医師を指定してよいのか分からなかった
検査時間はいつ頃がいいのかが分からなかった
痔があるが、検査を受けても良いか分からなかった
(女性のみ)検査日を決める際に女性の生理の周期が関係あるかが分からなかった
不安もしくは不明点はなかった

結果の特徴:男女ともに「費用がどの程度かかるのか分からなかった」、「病院の選び方が分からなかった」という回答が多く、男性は全体の約39%、女性は全体の約45%を占めている。また「不安はなかった」という回答も多く、男性は全体の約37%、女性は全体の約19%となっている。
山口先生コメント:女性で『検査日を決める際に生理の周期が関係あるか分からなかった』と回答された方がいらっしゃいますが、検査と生理の周期は関係ありません。精神的な不安はあるかと思いますが、当日生理であっても検査室は比較的照明が暗いですし、生理用品はそのままご使用いただけますので、ご安心ください。また同様に、痔のある方でも検査は受けていただけますので、ご安心ください。

<大腸内視鏡検査前の不安・不明点について>

大腸内視鏡検査前の不安・不明点について 大腸内視鏡検査前の不安・不明点について
検査直前に体調が悪くなってしまった場合に、検査を受けるべきかが分からなかった
検査前日夜遅く誤って食事をしてしまった場合に、検査を受けてよいのか分からなかった
検査前の食事方法・内容(前日夕食の絶食やその前の食事)がよく分からなかった
どれくらいの時間で日常生活に戻れるのか(鎮静・鎮痛剤から醒めるのか)分からず不安があった
検査の前処置(下剤を飲む)がつらそうで不安だった
下剤をいつ飲めばよいか分からなかった
検査がつらそうで不安だった
以前受けたときつらかったので、またつらくならないか不安だった
肛門から内視鏡を入れるのがはずかしそうだった
病気が見つかった場合にどうすればよいのかがイメージできず不安だった
内視鏡検査の安全性に不安があった
(女性のみ)検査日に生理になってしまった場合に、どうしてよいか分からなかった
不安もしくは不明点はなかった

結果の特徴:男女ともに「検査がつらそうで不安だった」、「検査の前処置(下剤を飲む)がつらそうで不安だった」という回答が多く、男性、女性ともに約37%を占めている。また大腸内視鏡検査特有の「肛門から内視鏡を入れるのがはずかしそうだった」という回答も多く、男性は全体の約13%、女性は全体の約16%となっている。
山口先生コメント:上部消化管内視鏡検査と同様に、検査や前処置がつらいのではないかという不安が多いようですが、最近は内視鏡も進歩していて、太さが細くなっているものや硬さが変えられるものもあります。施設によっては、軽い鎮静・鎮痛剤を用いる場合もありますので、内視鏡検査を受ける方の苦痛はかなり軽減されているのではないかと思います。また、大腸内視鏡検査について『はずかしい』と回答されている方も多いのですが、検査室は比較的照明が暗いですし、専用の検査着を着用してもらうので、おしりは見えません。検査を受けるのが2回目以降の方からは『はずかしい』という声は聞かれなくなるので、あまりご心配されることはないと思います。また『下剤をいつ飲めば良いか分からなかった』という方もいらっしゃいますが、不安な点は検査実施機関に事前にご相談いただくとよいと思います。

Q10 (Q7で「ある」と答えた方)大腸内視鏡検査後の感想をお聞かせ下さい。

Q10 (Q7で「ある」と答えた方)大腸内視鏡検査後の感想をお聞かせ下さい。 Q10 (Q7で「ある」と答えた方)大腸内視鏡検査後の感想をお聞かせ下さい。
意外と楽に受けられた
(検査前に下剤を飲むことなどが)予想したほどつらくはなかった
(検査前に下剤を飲むことなどが)予想以上につらかった
肛門から内視鏡を入れるのがはずかしいと思っていたが、おしりを隠す配慮があったのでそれほどはずかしくはなかった
肛門から内視鏡を入れるのは、予想通りはずかしかった
検査と同時に治療できて良かった
以前受けたときよりも楽になった
以前受けたときよりも苦しかった
病気の不安が解消されたので受けてよかったと思う
病気の不安が解消されないので受けなければよかったと思う
分からないことや不安なことは聞けば教えてくれたので、事前に聞いてみるべきと思った
分からないことや不安なことを聞くべき人が分からず、ずっと不安なままだった

結果の特徴:「病気の不安が解消されたので受けてよかった」という回答が最も多く、男性は約20%、女性は約22%となった。「意外と楽に受けられた」、「検査の前処置(下剤を飲む)が予想したほどつらくはなかった」、「以前受けたときよりも楽になった」という回答が、男性は全体の約36%、女性は全体の約25%を占めているが、「(検査の前処置(下剤を飲む)が予想以上につらかった」という回答も多く、男性は約15%、女性は約18%となっている。
山口先生コメント:「『検査の前処置(下剤を飲む)が予想以上につらかった』という回答が多いようですが、最近では、施設によっては、検査前に飲む下剤の量を少なくしたり、飲みやすいように錠剤タイプの下剤を用いたりするところもありますので、検査前に検査実施機関にお問合せいただくとよいと思います。また、『検査と同時に治療できて良かった』と回答された方がいるように、大腸内視鏡検査の場合、検査と同時に簡単な治療(ポリープの切除など)を行なうことがありますので、検査後に再度治療を行うことなく不安を取り除くことができます。

Q11(Q7で「ない」と答えた方)大腸内視鏡検査を受けようといますか?

Q11(Q7で「ない」と答えた方)大腸内視鏡検査を受けようといますか? Q11(Q7で「ない」と答えた方)大腸内視鏡検査を受けようといますか?
近いうちに受けようと思う
受けようと思わない

結果の特徴:男性の約38%、女性の約30%が「近いうちに受けようと思う」と回答している。大腸がんのリスクが高まるとされている40代以降では、男性の約40%、女性の約32%が「近いうちに受けようと思う」と回答している。
山口先生コメント:全体として30%以上の方が「近いうちに受けようと思う」と回答されています。大腸がんの早期発見・早期治療のためにも、まずはかかりつけの医師にお気軽にご相談されると良いかと思います。

Q12(Q11で「受けようと思わない」と答えた方)理由をお聞かせください。

Q12(Q11で「受けようと思わない」と答えた方)理由をお聞かせください。 Q12(Q11で「受けようと思わない」と答えた方)理由をお聞かせください。
自覚症状がないから
他の検査方法でよいから
薬で治せそうだから
苦しそうだから
以前受けたときに苦しかったから
肛門から内視鏡を入れるのがはずかしいから
直前に飲む下剤がつらそうだから
検査費用が分からない、または高いと感じるから
検査の申し込み先、申し込み方法が分からないから
病院の選び方が分からないから
医師を指定できそうにないから
前日の夕食を絶食するのが嫌だから
仕事の都合などで、前日夜遅く食事する可能性があるから
忙しくて時間がないから
当日車が運転できないから
便潜血検査の陽性反応は持病の痔のせいで、がんは関係ないと思うから
自分は病気にならないと思うから
病気が見つかるのがこわいから
内視鏡検査の安全性に不安があるから
(女性のみ)生理の周期が不順でいつ予約をとってよいか分からないから

結果の特徴:男女ともに「自覚症状がないから」が最も多く、男性は全体の約33%、女性は全体の約25%を占めている。また「苦しそうだから」、「肛門から内視鏡を入れるのがはずかしいから」「検査費用が分からない、または高いと感じるから」という回答も多い。
山口先生コメント:早期の大腸がんには自覚症状がほとんどありません。大腸がんは早期に発見し治療すれば、ほぼ完治できます。何かおかしいと思ったら、気のせいにしないで、お気軽に相談頂きたいと思います。早期に発見し治療するためにも、定期的に検診を受けることをおすすめします。

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