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2011年7月12日
更新日:2011年7月22日

観察性能の向上を実現し、より安全・安心・高効率な内視鏡外科手術をサポート

内視鏡統合ビデオシステム「VISERA ELITE(ビセラ・エリート)」を発売

~ 腹腔・胸腔ビデオスコープ「ENDOEYE FLEX先端湾曲ビデオスコープLTF-S190-5」も発売
各種スコープや周辺機器などシステム関連製品を今後順次拡充 ~

VISERA ELITEシステム ENDOEYE FLEX先端湾曲ビデオスコープLTF-S190-5

VISERA ELITEシステム

ENDOEYE FLEX先端湾曲ビデオスコープ
LTF-S190-5

オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌 治人)は、「フルハイビジョン (以下、フルHD)※1画像対応※2」や「術中のレンズくもり防止※3」といった今後導入予定の新規スコープに搭載予定の機能に対応するなど、観察性能のさらなる向上を実現させた内視鏡統合ビデオシステム「VISERA ELITE」を2011年10月上旬から国内で発売を開始します。
また、「VISERA ELITE」に接続可能で、ハイビジョン対応の内視鏡として5.4mm径を実現した腹腔・胸腔ビデオスコープ「ENDOEYE FLEX先端湾曲ビデオスコープLTF-S190-5」も同時に発売します。今後、「VISERA ELITE」に接続可能な、各種スコープやカメラヘッド、記録機器などの周辺機器を順次導入し「VISERA ELITEシステム」として拡充を図ります。

※1 走査線数 1,920×1,080にフルで表示できる画面解像度
※2 今後導入を予定するフルHD対応のカメラヘッドやスコープとの組み合わせにおいて機能を発揮
※3 今後導入を予定するくもり防止機能を先端部に搭載したスコープとの組み合わせにおいて機能を発揮

近年、内視鏡外科手術は患者さんへの負担が少ない手術として、消化器外科をはじめ、胸部外科、泌尿器科、婦人科など幅広い臨床科で普及しています。こうした中、より精緻な手技を行うためには、さらに高い観察性能と同時に、その手技を支える操作性や機器の運用効率を高めるための取り扱い性能も求められています。「VISERA ELITEシステム」は、この観察性能と取り扱い性能を向上させ、医師・看護師等の医療スタッフや病院経営サイドのニーズにも対応するシステムです。

なお、本システムは7月13日から15日まで、名古屋国際会議場で開催される第66回日本消化器外科学会総会に出展します。

「VISERA ELITE」の発売の概要

商品名 発売時期
VISERA ELITEビデオシステムセンター
OLYMPUS OTV-S190
2011年
10月上旬
VISERA ELITE高輝度光源装置
OLYMPUS CLV-S190

腹腔・胸腔ビデオスコープ「ENDOEYE FLEX先端湾曲ビデオスコープLTF-S190-5」 の発売の概要

商品名 発売時期
ENDOEYE FLEX先端湾曲ビデオスコープ
LTF-S190-5
2011年
10月上旬

主な特長の概要

<VISERA ELITEビデオシステムセンター OLYMPUS OTV-S190 / VISERA ELITE高輝度光源装置OLYMPUS CLV-S190 >

  1. フルHD画像に対応
  2. ノイズリダクション機能を搭載
  3. スコープ先端部の温度コントロール機能を搭載※4
  4. NBI※5観察に対応
※4 今後導入を予定するくもり防止機能を先端部に搭載したスコープとの組み合わせにおいて機能を発揮
※5 Narrow Band Imaging: 病変の質的、及び範囲診断などを目的に、通常光観察とがんの栄養補給路である粘膜表層の毛細血管や粘膜微細模様などが、色調の違いとして強調表示される機能

<ENDOEYE FLEX先端湾曲ビデオスコープLTF-S190-5>

  1. ハイビジョン対応の内視鏡として5.4mm径を実現
  2. 安全・迅速・経済的なオートクレーブ滅菌(高圧蒸気滅菌)に対応
  3. 先端部が4方向、100度に湾曲可能

市場導入の背景

腹腔鏡や胸腔鏡による内視鏡外科手術は、患者さんへの負担が少ない、回復が早い等のメリットから1990年代から急激に増加してきた手術で、現在消化器外科をはじめ、胸部外科、泌尿器科、婦人科など様々な臨床科で行われております。

一方、病院経営の視点では、国内の医療制度改革が進む中、ますます業務効率化・運営の合理化がクローズアップされてきています。当社はこうしたニーズに着目し、各臨床科が共有できる内視鏡外科の統合ビデオシステムとして2002年に「VISERA (ビセラ)システム」、2006年にはハイビジョン画質を実現した「VISERA Pro(ビセラ・プロ)システム」を発売しました。

その後、より精緻な手技を求める医療従事者のさらなる高画質へのニーズの高まりから、この度フルHD画像対応や術中のレンズくもり防止といった今度導入予定の新規スコープに搭載予定の機能に対応するシステムを導入します。こうした観察性能を高めつつ、安全・迅速・経済的なオートクレーブ滅菌への対応、操作性や機器の運用効率を高めるための取り扱い性能も向上させ、医師・看護師等の医療スタッフや病院経営サイドのニーズにも対応しています。

主な特長の詳細

<VISERA ELITEビデオシステムセンターOLYMPUS OTV-S190 / VISERA ELITE高輝度光源装置OLYMPUS CLV-S190>

  1. フルHD画像に対応
    従来機はHD画像に対応していましたが、本機ではフルHD画像に対応し観察性能をさらに向上させています。
  2. ノイズリダクション機能を搭載
    ノイズリダクション機能を新たに開発しました。これにより、「ENDOEYE FLEX先端湾曲ビデオスコープLTF-S190-5」や今後導入を予定するスコープのほか、従来スコープとの組み合わせにおいても画質の低ノイズ化を実現しました。従来のスコープでも、「VISERA ELITEビデオシステムセンターOLYMPUS OTV-S190」に接続することにより、動画だけでなく静止画においても従来機よりも画質が向上します。
  3. スコープ先端部の温度コントロール機能を搭載
    「VISERA ELITEビデオシステムセンター OLYMPUS OTV-S190」にスコープ先端部の温度を安定的にコントロールする機能を搭載し、今後導入を予定するくもり防止機能を先端部に搭載したスコープとの組み合わせにおいて、術中のくもり防止をサポートします。
  4. NBI観察に対応
    光源のフィルターの最適化により、NBI(Narrow Band Imaging)観察時における粘膜表層の血管と組織がより見やすくなり、病変の質的、及び範囲診断などに貢献します。

<ENDOEYE FLEX先端湾曲ビデオスコープLTF-S190-5>

  1. ハイビジョン対応の内視鏡として5.4mm径を実現
    従来機では外径の制約上SD画像(標準画質)でしたが、この度CCDの高密度化技術により、同じ5.4mmの外径でハイビジョン対応に成功しました。また、観察深度は18~100mmと深く、観察部位に合わせた焦点調整が不要です。
  2. 安全・迅速・経済的なオートクレーブ滅菌(高圧蒸気滅菌)に対応
    安全・迅速・経済的なオートクレーブ滅菌対応の内視鏡として、5.4mm径を実現。さらにオールインワン構造を踏襲し、従来比10gの軽量化を図ることで取り扱い性能を向上させています。
  3. 先端部が4方向、100度に湾曲可能
    先端が4方向に湾曲するため、術野の正面視や対象部位の裏側の観察をサポートします。また、5mmポートに挿入できるため、単孔式内視鏡手術など、より低侵襲な手術に貢献します。

主な仕様

「VISERA ELITEビデオシステムセンター OLYMPUS OTV-S190」の仕様

信号方式 NTSC信号/HDTV信号
NTSC信号ビデオ信号出力 コンポジット、Y/C、RGB/YPbPr
HDTVビデオ信号出力 RGB/YPbPr(選択式)
出力端子 Sビデオ、コンポジット、RGB、DVI、SDI×2
外形寸法(突起部含む) 375(W)×91(H)×489(D)mm
質量 8.8kg
消費電力 150VA

「VISERA ELITE高輝度光源装置OLYMPUS CLV-S190」の仕様

ランプ 300Wキセノンランプ
ランプ寿命 約500時間
NBI 観察機能
外形寸法(突起部含む) 383(W)×162(H)×536(D)mm
質量 14.9kg
消費電力 500VA

「ENDOEYE FLEX先端湾曲ビデオスコープLTF-S190-5」の仕様

信号方式 HDTV
視野角 85°
視野方向
観察深度 18~100mm
先端部外径 φ5.4mm
挿入部外径 φ5.3mm
有効長 370mm
湾曲角 100°(Up/Down/Right/Left)
NBI 観察機能
質量 290g
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