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2013年12月5日

内視鏡検査に対する感想は受診時期により大きな違い

2013年「内視鏡検査に関する意識アンケート」結果

「楽に受けられた」と「つらくなかった」を合わせた割合が倍増

代表的な内視鏡の例 上部内視鏡検査の様子(イメージ)

代表的な内視鏡の例

上部内視鏡検査の様子(イメージ)

オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:田口 晶弘)は、「内視鏡検査に関する意識アンケート」の2013年調査結果を、オリンパス運営の健康応援ポータルサイト「おなかの健康ドットコム」で本日から公開します。

アンケート結果の特徴

今回のアンケートでは、検査後の感想が受診時期により大きく異なることが特徴的でした。なお、アンケート回答者(14,519名)における内視鏡検査の受診経験者の割合は、上部内視鏡検査で46.0%(男性:53.5%、女性:37.6%)、大腸内視鏡検査では23.6%(男性:29.6%、女性:16.8%)となりました。

  1. 受診時期により検査後の感想に大きな違い
    上部内視鏡検査の受診時期が「10年以上前」と、「3年以内」の人の検査後の感想を比較しました。「楽に受けられた」「予想したほどつらくはなかった」と回答した人の割合は、「3年以内」の人の方が多い結果となりました(「10年以上前」31.7%、「3年以内」55.6%)。(添付資料(1)を参照)
  2. 検査を受けない最大の理由は「自覚症状がないから」
    受けていない(未受診)理由として、「自覚症状がないから」との回答が最多数を占めました(上部内視鏡検査:37.0%/大腸内視鏡検査:34.5%)。(添付資料(2)を参照)
  3. 大腸内視鏡検査の感想は「前処置がつらかった」の回答が24.1%
    大腸内視鏡検査の検査後の感想では、「大腸内視鏡検査は予想以上につらかった」(19.7%)よりも、検査前に行う「前処置(下剤の服用など)がつらかった」(24.1%)とする回答が多くを占めました。(添付資料(3)を参照)

詳細は健康応援ポータルサイト「おなかの健康ドットコム」でご覧いただけます。

オリンパスは内視鏡メーカーとして、胃がんや大腸がんの早期発見・早期治療などに役立つ内視鏡検査について、より多くの皆様にご理解いただきたいという願いから、2006年から毎年このような意識調査と結果発表を行っています。

アンケート実施概要

対象: 全国20歳以上の男女
方法: インターネット調査
「おなかの健康ドットコム(http://www.onaka-kenko.com/)」上の特設ページで実施
期間: 2013年7月12日~2013年8月20日まで
回答者数: 14,519名(男性:7,733名、女性:6,786名)
設問数: 12問

アンケート結果についてのご講評: 田坂記念クリニック 山口 芳美 先生

田坂記念クリニック 山口芳美先生

「楽に受けられた」と感じる方が多い結果に
受診時期が「3年以内」の人の方が「10年以上前」の人より、「楽に受けられた」と感じる方が多いことがわかりました。最近では、内視鏡機器の進歩や、鎮静剤の使用を含めた検査技術の進歩に伴い、「つらい」と感じる人が減ってきているようです。 胃がんや大腸がんなどは、早期発見と早期治療で、完治できる可能性が高い病気です。不安な点は事前に医療機関に問い合わせるなどして、必要な場合にはきちんと検査を受けていただきたいと思います。

「自覚症状がない」が検査未受診理由の一位
検査を受診しない理由として、上部内視鏡検査・大腸内視鏡検査のいずれにおいても、「自覚症状がない」をあげている方が最も多い結果となりました。「他の検査方法で検査をしているから」という回答も多くないことから、胃や大腸の検診自体を受けていない方が多くいらっしゃることが考えられます。一般的に、上部消化管(食道・胃・十二指腸)でも、大腸でも、早期のがんでは自覚症状がありませんので、早期発見のためには自覚症状がない時に検診を受けていただくことが大切です。がん検診の対象年齢の人(40歳以上の男女)は年に1回の検診受診を心がけていただきたいと思います。

大腸内視鏡検査の際の前処置(下剤の服用など)が「つらい」
大腸内視鏡検査では、検査以上に前処置(下剤の服用)がつらかったという声をよく耳にします。今回のアンケート結果では、「大腸内視鏡検査は予想以上につらかった」という回答よりも「前処置(下剤の服用など)がつらかった」という回答がやや多くなりました。大腸内視鏡検査の前処置では、一般的に約2リットルの下剤を飲み、排便を繰り返すため、それを「つらい」と感じる方がいらっしゃるのだと思います。しかしながら、大腸の中をきれいにし、より精度の高いスムーズな検査を行うため、前処置は大腸内視鏡検査を行う上でとても大切なプロセスなのです。

内視鏡検査とは

内視鏡検査は、主に健康診断の一種として任意で行う人間ドックや、がん検診の一次検診で陽性反応が出た人に対する精密検査および、痛みなどの自覚症状がある人に対し、その原因をつきとめるための検査として行われます。上部内視鏡検査は、口や鼻から内視鏡を挿入し、食道、胃、十二指腸の検査を行うものです。大腸内視鏡検査は、肛門から内視鏡を挿入し、大腸の検査を行います。

<添付資料:アンケート回答結果(一部抜粋)>

(1)上部内視鏡検査の検査後の感想(受診時期による比較)

上部内視鏡検査の検査後の感想(受診時期による比較)

(2)検査を受けていない理由(上部内視鏡)

検査を受けていない理由(上部内視鏡)

(3)大腸内視鏡検査後の感想

大腸内視鏡検査後の感想

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