本文の始まりです


2014年5月12日

膵胆管(すいたんかん)などの内視鏡診断・治療で使用する処置具

ディスポーザブルガイドワイヤG「VisiGlide 2TM」発売

ディスポーザブルガイドワイヤG「VisiGlide 2TM」

ディスポーザブルガイドワイヤG「VisiGlide 2TM

オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:田口 晶弘、以下オリンパス)は、膵管や胆管などの内視鏡診断・治療に使用するディスポーザブルガイドワイヤG「VisiGlide 2(ビジグライド・ツー)TM※1をテルモ株式会社(社長:新宅 祐太郎、以下テルモ)と共同開発し、オリンパスが2014年6月4日から国内で発売します。なお海外での販売は順次行う予定です。

膵胆管などの内視鏡診断・治療で使用するガイドワイヤは、口から挿入した十二指腸内視鏡を通じて、十二指腸乳頭部から膵管や胆管に挿入される内視鏡用処置具のひとつです(図1参照)。膵管や胆管は、消化管の中でもアプローチが困難な器官のため※2、まずガイドワイヤを膵胆管に挿入しルートを確保した上で、別の膵胆管治療用処置具をガイドワイヤに沿わせて繰り返し目的部位まで導き治療を行います。

今回発売する「VisiGlide 2TM」は、医師からの要望を受け、2009年に発売した「VisiGlideTM※3の見直しを行ったものです。ワイヤの中心にある芯金の加工を変更して先端部の柔軟性を確保し、また先端部分のアングル形状も、従来品より小さくシャープに曲がった形状としました。また、従来品と同様、特殊コーティングの採用により、スムーズな処置具交換をサポートします。

※1 「VisiGlide2TM」は、販売名「ディスポーザブルガイドワイヤG」の愛称です
※2 膵管や胆管は、食道・胃・十二指腸と進む内視鏡の挿入経路とは逆方向の位置にあり、処置具を挿入することは困難と言われています(図1参照)
※3 「VisiGlideTM」は、2009年10月から欧米で発売し、2010年4月から国内で販売を開始しました

発売の概要

販売名 発売予定日
ディスポーザブルガイドワイヤG 2014年6月4日

主な特長

  1. 芯金加工を見直すことで、先端部の柔軟性を確保しつつ、アングル形状を最適化
  2. ワイヤのコシを維持しつつ、特殊コーティングによりスムーズな処置具交換をサポート

発売の背景

近年、胆管結石や悪性腫瘍による胆管狭窄、慢性膵炎などの膵胆管疾患が増加しており、その治療法は、外科手術から患者さんに負担の少ない内視鏡治療への移行が進んでいます。ただし、膵管や胆管は、食道・胃・十二指腸と進む内視鏡の挿入経路とは逆方向に位置し、ガイドワイヤを用いて治療用処置具の挿入経路を確保する必要性があります。さらに、疾患により胆管などが細くなる場合もあり、ガイドワイヤを通すことが難しいことがあります。従来品である「VisiGlideTM」は、汎用性が高いガイドワイヤ製品として多くの施設で使用されていますが、狭窄などガイドワイヤを進めることが困難な症例でも簡便に使用できる製品が求められていました。今回新しく発売する「VisiGlide 2TM」は、より多くの困難症例でも対応できるように見直しを行った製品です。

なお、本製品は商品企画・開発をオリンパス、テルモの両社で行い、製造をテルモ、販売をオリンパスが担当します。(製造販売元:テルモ、販売元:オリンパス)

図1 内視鏡を通じてガイドワイヤを胆管や膵管へ挿入している様子(イメージ)

図1 内視鏡を通じてガイドワイヤを胆管や膵管へ挿入している様子(イメージ)

  • 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
  • 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
  • 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。


本文の終わりです