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2015年11月2日

鮮明な観察像と優れた操作性で、細胞培養を効率よくサポート

培養顕微鏡「CKX53」を新発売

クリーンベンチ内で作業する様子 培養顕微鏡「CKX53」

クリーンベンチ内で作業する様子

培養顕微鏡「CKX53」


オリンパス株式会社(社長:笹 宏行)は、科学事業の新製品として、鮮明な観察像と優れた操作性で細胞培養を効率よくサポートする培養顕微鏡「CKX53」を、2015年12月2日から世界で順次発売します。

再生医療・創薬の分野では、iPS細胞をはじめとした幹細胞や各種細胞を継続的に培養し、さまざまな研究に利用しています。細胞培養の過程では、生きている細胞の観察に適した倒立顕微鏡を用いて、細胞の成長を定期的に確認または必要に応じて細胞を撮影します。当社は、高機能で高い拡張性を備える主力モデル「IX3シリーズ」と小型・軽量で手軽に観察できる「CKXシリーズ」を展開してきました。

今回発売する培養顕微鏡「CKX53」は、「CKX41/CKX31」の後継機で、13年ぶりのフルモデルチェンジです。これまでの優れた光学性能を継承しつつ、新位相差観察システム※1やLED光源の採用により、より鮮明な観察像と迅速な観察を実現しました。また、従来比約2割の軽量化や操作性の向上を図るなど、より効率的な細胞培養をサポートします。

※1 位相差観察とは、光が波である特性を利用して、無色透明の細胞に明暗のコントラストをつけて観察する方法です。細胞へ染色をしないため、細胞のダメージを低減できる有効な観察方法として広く普及しています。

発売の概要

商品名 発売日
培養顕微鏡「CKX53」 2015年12月2日

主な特長

  1. 細胞観察に適した色合いのLED光源を搭載し、色再現性の良い観察像を提供
  2. 小型・軽量ボディーと、スムーズな操作性を実現
  3. スライダーの切り替えが不要な新位相差観察システムにより、迅速な細胞観察をサポート

主な特長の詳細

1. 細胞観察に適した色合いのLED光源を搭載し、色再現性の良い観察像を提供

前機種ではハロゲンランプを使用していましたが、本製品では細胞観察に適した色合いのLED光源を採用しました。これにより、明るさを変えても視野周辺まで色再現性が良く鮮明な細胞の観察が可能です。また、LED光源は電源を入れれば即座に利用でき、細胞観察を素早く行えます。

2. 小型・軽量ボディーと、スムーズな操作性を実現

前機種に比べ約2割軽量化したことにより、研究室内での観察場所の移動や、無菌条件下での細胞観察を行うクリーンベンチ内での設置・使用が容易になりました。また、本体の操作部を電源スイッチ周りに集中させ、操作性の向上を図りました。

片手で簡単に移動可能

片手で簡単に移動可能

3. スライダーの切り替えが不要な新位相差観察システムにより、迅速な細胞観察をサポート

本製品に採用した新位相差観察システムは、1つのリングスリット※2で4倍、10倍、20倍、40倍の位相差観察が可能となりました(前機種は10・20・40倍の3つ)。倍率を変えてもスライダーの操作が不要となり、シンプルで効率的な細胞観察が可能です。

リングスリット

リングスリット

※2 位相差観察を行う際に必要なスリット。一般的には、レンズの倍率ごとに適切なスリットに交換して観察します。

CKX53の主な仕様

観察方法 明視野、位相差、蛍光
光学系 UIS2(ユニバーサル無限遠補正)光学系
透過観察光源 LED光源(色温度:4,000K)
コンデンサー 最大開口数:0.3 作動距離:72mm
接眼レンズ 10X(視野数:22)
質量 約6.9kg
消費電力 4W未満

(科学事業とは)
主な製品は光学顕微鏡と工業用内視鏡および非破壊検査機器です。科学事業はこれらを通して、医療・生命科学・産業分野における研究開発、生産現場における品質向上、航空機や大型プラントなどの検査による社会インフラの安心・安全確保に貢献しています。

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