本文の始まりです


2015年12月2日

細胞密度計測ソフトウエア「CKX-CCSW」を発売

再生医療研究向け製品のラインアップを強化

CKX-CCSWを用いた培養細胞の計測画面 細胞培養プロセスをサポートする製品群 CKX-CCSWを利用できるタブレット(左下) Cell Counter model R1(左上)・CKX53(右)

CKX-CCSWを用いた培養細胞の計測画面

細胞培養プロセスをサポートする製品群
CKX-CCSWを利用できるタブレット(左下)
Cell Counter model R1(左上)・CKX53(右)


オリンパス株式会社(社長:笹 宏行)は、科学事業の新製品として、生物顕微鏡向けに培養容器中における細胞の数や単位面積あたりの密度を簡易的に計測する細胞密度計測ソフトウエア「CKX-CCSW」を、2015年12月2日から世界で順次発売します。

iPS細胞をはじめ再生医療の研究がますます盛んになり、さまざまな実験や研究を行うために大量の細胞を効率的に培養することが求められています。細胞は培養容器の中で、栄養となる培地を用いながら培養します。それぞれの細胞には、容器内での成長に適した密度に上限が存在します。そのため、細胞が一定量まで増えると一部を新しい培養容器に移し(=継代)、細胞を増やしていきます。同じ条件で細胞を増やすためには、適切なタイミングで継代を繰り返し行うことが不可欠です。

今回発売する「CKX-CCSW」は、細胞の数のカウントや単位面積あたりの密度を簡易的に計測するソフトウエアです。これにより、培養容器に入れたまま観察を行い、継代の適切なタイミングを判断することが可能です。本製品に加え、培養顕微鏡「CKX53」(2015年12月発売)と自動セルカウンター「Cell Counter model R1」(2015年11月発売)の3つを活用することで、細胞培養プロセスの省力化・品質の安定化を実現します。これまでになかった再生医療研究向けのソリューションを提供します。

発売の概要

商品名 発売日
細胞密度計測ソフトウエア「CKX-CCSW」 2015年12月2日

主な特長

1. 簡易的な計測を迅速に行え、作業時間の短縮と品質の安定化に貢献

細胞培養の過程では、継代の適切なタイミングを判断するために、細胞の成長度合いを確認する必要があります。本ソフトウエアを用いることで、培養容器に入れたまま細胞の数のカウントや単位面積あたりの密度を簡易的に計測することが可能です。また、定量的なデータを定期的に蓄積することで、細胞培養プロセスの品質管理も容易になります。これにより、継代前に細胞培養の記録などに費やす作業時間の短縮と品質の安定化に貢献します。

2.細胞培養プロセスにおけるさまざまなソリューションを提供し、再生医療研究の発展に貢献

本ソフトウエアと培養顕微鏡「CKX53」(2015年12月発売)で継代に適切なタイミングの判断や細胞の状態の確認を行い、自動セルカウンター「Cell Counter model R1」(2015年11月発売)で継代の際に移す細胞数の正確な算出や密度計算を行います。この3つの製品により、細胞培養プロセス全体の省力化・品質の安定化を実現することで、今後も発展が予想される再生医療の研究に貢献していきます。

(科学事業とは)
主な製品は光学顕微鏡と工業用内視鏡および非破壊検査機器です。科学事業はこれらを通して、医療・生命科学・産業分野における研究開発、生産現場における品質向上、航空機や大型プラントなどの検査による社会インフラの安心・安全確保に貢献しています。

  • 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
  • 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
  • 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。

本文の終わりです