重要科学技術史資料(未来技術遺産)に、オリンパスの二次元駆動光学ヘッド「TAOHS-L(タオス-L)」登録

2021年9月14日


二次元駆動光学ヘッド「TAOHS-L」


2021年9月14日、オリンパスの二次元駆動光学ヘッド「TAOHS-L(タオス-L)」(1982年製作)は、光ディスク産業の発展につながった革新的なCD(コンパクトディスク)用光学ヘッド駆動機構として評価され、2021年度 重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録されました。

本製品は、1980年代初頭に先端電子技術や精密機械技術を駆使して実現されたCDを用いた光ディスクシステムの基幹部品として開発されました。従来、CD上の微小な信号ピットを光学ヘッドで読み取るためには、フォーカスとトラッキングの二方向を個別の機構で追従させる必要がありましたが、TAOHS-Lはレンズの二軸駆動メカとして小型かつ一機構で二軸独立可動の実現に成功し、後の光ディスク産業の発展に貢献しました。
9月14日には登録証と記念盾の授与式が行われ、「未来技術遺産 登録パネル展」が9月26日まで国立科学博物館上野本館で開催されています。また、TAOHS-Lは「オリンパスミュージアム」にて展示されています。

※国立科学博物館が2008年度から実施している制度で、「科学技術の発達上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」や「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」に該当する資料を選定し、『重要科学技術史資料登録台帳』(愛称:未来技術遺産)に登録するというもの。2021年度は新たに24件登録。

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