オリンパス、内視鏡画像AI技術を有する米国Virgo Surgical Video Solutionsに出資
~コーポレート・ベンチャー・キャピタル設立後、初となる出資案件~

2022年7月28日



オリンパス株式会社(取締役 代表執行役 社長兼CEO:竹内康雄、以下オリンパス)は、Olympus Corporation of the Americas の子会社となるコーポレート・ベンチャー・キャピタル・ファンドOlympus Innovation Venturesを通じて、米国カリフォルニア州のスタートアップ企業Virgo Surgical Video Solutions(以下、Virgo)に対してシリーズA出資を実施しました。

Olympus Innovation Venturesは、オリンパスによるスタートアップ企業へ投資機能を担っており、消化器科、泌尿器科、呼吸器科などの臨床領域における疾患の早期発見・低侵襲治療に貢献すべく、同分野におけるデジタル技術・機器開発・診断技術を手掛けるスタートアップ企業を主なターゲットとしている5,000万ドル規模の投資ファンドです。今回のVirgoへの出資が初の投資案件となります。

オリンパスの事業開発担当シニア・バイス・プレジデント兼事業開発のグローバルヘッドのTownsend Goddard(タウンゼンド・ゴダード)は、次のように述べています。「Virgoのような、医師による患者ケアを支援するAIや機械学習技術を手掛ける企業により、内視鏡診断に関するイノベーションは急速に加速しています。オリンパスは医療機器業界におけるグローバルリーダーとして、Virgoのように医療分野における臨床的価値や経済的価値、また、患者さんの予後の改善に貢献する革新的な技術を持つスタートアップ企業に注目しています。」

VirgoのAIを搭載したプラットフォームにより、内視鏡医は、ワークフローを中断することなく、検査で撮影した動画を保存することができます。また、保存された動画データをVirgoのプラットフォームが解析することで、炎症性腸疾患や他の臨床試験の対象となる患者さんの候補を特定します。

Virgoの共同創設者でCEOであるMatt Schwartz(マット・シュオーツ)は、「オリンパスが今回の出資に加わってくれたことを嬉しく思うと同時に、同社の内視鏡検査に関する専門性は当社の事業と親和性の高いものだと感じています。私たちは、この資金を当社のミッションのために活用し、内視鏡検査の自動化とAI技術の開発により、患者さんの予後と臨床ワークフローの改善に貢献していきます」と述べています。

オリンパスの COO(最高執行責任者)であるNacho Abia(ナチョ・アビア)は、「オリンパスは、革新的なスタートアップ企業から選ばれるパートナーとなるべく、臨床的かつ技術的知見の提供に加え、彼らが革新的な技術やソリューションをグローバルな市場で立ち上げ、展開していくための戦略的な支援も行っていきます」と語っています。

<Virgo Surgical Video Solutions社概要>
• 本社:カリフォルニア州サンディエゴ郡カールスバッド(Carlsbad)
• 設立年:2017年
• 創立者:Matt Schwartz (CEO)
• 事業内容:内視鏡医療における動画撮影、管理、AIによる分析を行うVirgoプラットフォーム、および医薬品の治験依頼者と治験参加施設のための、治験対象患者募集を効率化するVirgo Trialsの提供
• ウェブサイト:virgosvs.com


Olympus Innovation Venturesは、コーポレート・ベンチャー・キャピタルに幅広い知見を有する Touchdown Ventures(タッチダウン・ベンチャーズ)社の支援を受けて運営されています。Olympus Innovation Venturesの詳細は以下からご覧いただけます。(英文のみ)
https://olympusamerica.com/olympus-venture-capital

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