オリンパス、「Olympus Asia Pacific Innovation Program」の初代優勝チームに米国Vesica AI社を選出 AIを活用した革新的な臨床支援システムを通じて膀胱がんの早期発見を支援

2023年12月7日

オリンパス株式会社(以下、オリンパス)は、アクセラレーションプログラム「Olympus Asia Pacific Innovation Program」の初代優勝チームに、医療系スタートアップVesica AI社を選出しました。Vesica AI社は、膀胱鏡検査による膀胱がんの早期発見を支援するAIを活用した革新的な臨床支援システムを開発しており、同プログラムのファイナリスト企業4社から選ばれました。同社は、筑波大学附属病院と、産業技術を推進する国立研究開発法人産業技術総合研究所の共同研究から発展して創立されました。


(左から)Olympus Corporation of Asia Pacific Limited CEOのMarc Radatt、
Vesica AI社の共同創業者、CMO、CTOの池田篤史氏、同社CEOのAlbert Liu氏


オリンパスは、医療機器・診断・デジタルヘルスのスタートアップ企業を支援する非営利団体で、業界最大のメドテックアクセラレータのMedTech Innovator Asia Pacific(メドテック・イノベーター・アジアパシフィック)の協力のもと、「Olympus Asia Pacific Innovation Program」を2022年12月5日に立ち上げ、2023年にかけて推進してきました。本プログラムでは、革新的な技術をもつ、アジア太平洋地域と関連があるスタートアップ企業が、医療機器分野において低侵襲治療や病変の検出・診断・治療に貢献する先端技術を披露しました。

初代の優勝チームに輝いたVesica AI社には、賞金75,000米ドルが授与されます。また、Vesica AI社は自社の成長に向け、本受賞によるメンターシッププログラムを受けることができます。

オリンパス アジアパシフィック地域事業開発リーダー Felicia Chung(フェリシア・チャン)の   コメント

「本プログラムのファイナリスト企業4社とも、ヘルスケア業界におけるそれぞれの領域に革新をもたらし、患者さんの診療水準を向上できる技術を披露しました。どのチームも素晴らしい発表をしてくれましたが、その中でもVesica AI社を初代優勝者に選出できたことは大きな喜びです。膀胱がんの治療水準を向上させるべく、Vesica AI社および同社のUroAIプラットフォームを支援できることを嬉しく思います。」

Vesica AI社 CEO Albert Liu(アルバート・リウ)氏、および同社COO Charles Zahl    (チャールズ・ザール)氏のコメント

「今回の受賞はチームの努力と献身を証明するものです。このメンターシッププログラムの機会は、当社のビジネスモデルを強化しつつ、製品の商業化および研究開発へ注力し、資金調達と戦略的な連携の計画を加速させる上で変革をもたらたすと確信しています。」

Olympus Corporation of Asia Pacific Limited CEO Marc Radatt(マーク・ラダット)の   コメント

「私たちは、Vesica AI社の革新的な技術と、膀胱鏡検査による膀胱がんの早期発見を通じて、アジア太平洋地域および世界中の患者さんの生活に真の変化をもたらす可能性に非常に感銘を受けました。『Olympus Asia Pacific Innovation Program』の初代優勝者として、彼らの才能あるチームと仕事をすることを楽しみにしています。」

<Vesica AI社概要>
- 会社名: Vesica AI
- 本社所在:米国カリフォルニア州サンディエゴ
- 設立年:2021年
- CEO:Albert Liu
- 事業内容:膀胱鏡検査支援AIシステムの開発
- 従業員数:約10人

本リリースに掲載されている社名及び製品名は各社の商標または登録商標です。

オリンパスについて

オリンパスは「私たちの存在意義」として掲げる、世界の人々の健康と安心、心の豊さの実現を目指しています。世界をリードするメドテックカンパニーとして、私たちは医療従事者の方々と共に、病変の早期発⾒、診断、そして低侵襲治療に役立つ最適なソリューション・サービスの提供を通じて対象疾患における医療⽔準の向上に貢献してまいります。創業から100余年、オリンパスはこれからも世界中のお客様に最適な価値をもたらす製品を提供することで、社会への貢献を目指します。詳しくはオリンパスの公式サイト(www.olympus.co.jp)ならびにX(@Olympus_Corp_JP)をご覧ください。


Vesica AI社について

Vesica AI社は、膀胱鏡検査による膀胱がんの早期発見を支援・強化する、AIを活用した独自の革新的な臨床支援システムの商業化を進めている米国の医療系スタートアップです。Vesica AI社は、この技術の独占的な世界的権利を有しています。この技術は、筑波大学附属病院の池田篤史医師とそのチームが、産業技術を推進する国立研究開発法人産業技術総合研究所と共同で行った研究開発の成果です。

MedTech Innovatorについて

MedTech Innovatorは、世界最大のメドテックアクセラレータです。その使命は、医療業界を変革する企業の成長を加速させることによって、患者さんの生活を向上させることです。MedTech Innovatorは、画期的なヘルスケアソリューションのカタリストとして、これまでに10,000社近い申請者を審査したほか、合計72億ドルの資金を調達し、285の製品を市場に導入した613社の成長を支援しました。MedTech Innovatorのプログラムや参加スタートアップ企業、業界の最新トレンドなどの詳細については公式ウェブサイト(https://medtechinnovator.org/)やLinkedIn(https://www.linkedin.com/company/medtech-innovator)、月刊ニュースレターをご覧ください。

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