オリンパス、イスラエル・BioProtect社の買収により泌尿器領域のポートフォリオを拡充し、前立腺がん向けソリューションを強化
2026年5月26日

バイオプロテクト社製品「バルーン・スペーサー」システム
オリンパス株式会社(以下、オリンパス)は本日、イスラエルの医療機器メーカーであるBioProtect Ltd.(以下、バイオプロテクト社)の買収に関する最終契約を締結しました。本買収は、最先端技術の展開を加速させ、患者さんの安全・アウトカム向上に注力するオリンパスの経営戦略に沿って、泌尿器およびがん治療領域における当社の取り組みをさらに強化するものです。買収金額は2億7000万ドル(約433億円※1)で、買収対価の一部は、事業の継続的な運営を条件として一定期間留保される仕組みとなっています。また、本買収は一定のクロージング条件の充足を前提として、2026年6月末までに完了する見込みです。
バイオプロテクト社は、前立腺がん治療の改善と患者さんのQOL向上に貢献するインプラント技術の開発に取り組んでいます。バイオプロテクト社の主力製品「バルーン・スペーサー※2」システムは、前立腺と周辺組織の間に留置してスペースを確保することで、前立腺がんの放射線治療において、周囲の正常な組織を保護する製品です。本製品は、治療後に体内で自然分解されます。2023年の導入以降、「バルーン・スペーサー」システムは世界中で11,000件以上の手技に使用されており、臨床研究※3,4では、患者さんの消化器機能、排尿機能および性機能の温存に寄与することが示されています。
バイオプロテクト社の買収は、オリンパスがメドテック業界におけるグローバルリーダーとして掲げた「イノベーションによる成長」という戦略的基盤に沿うものです。前立腺がんは、男性において世界で2番目に多く診断されているがんで、年間約150万人が新たに診断を受けています。本買収は、がん治療におけるアンメットニーズへの対応をさらに強化する当社の取り組みの一環です。今後10年間にわたり高い成長が見込まれる前立腺がん治療用スペーサー市場へ参入することで、オリンパスは、消化器および泌尿器領域を含む内視鏡関連の治療分野におけるポートフォリオを拡充するとともに、ケアパスウェイ全体にわたる価値提案の向上を図ります。
オリンパス 執行役 サージカルインターベンションソリューションズディビジョンヘッド 倉本 聖治 コメント
「バイオプロテクト社をオリンパスに迎えることができ、大変うれしく思います。同社は、前立腺がん治療において高い独自性をもつソリューションを提供しており、臨床面での高い価値に加え、市場導入初期から確かな実績を示しています。バイオプロテクト社の強みと、オリンパスのグローバルな事業基盤やこれまで築いてきた医療従事者との関係性を組み合わせることで、患者さんのアウトカム向上を支援し、前立腺がん治療のさらなる発展に貢献することを目指します。」
バイオプロテクト社 CEO イタイ・バルネア コメント
「泌尿器およびがん治療領域への事業拡大を進めるオリンパスの一員として加わることができ、大変光栄に思います。当社独自のスペーシング技術をオリンパスのポートフォリオに組み込めることを楽しみにしています。今回の取り組みは、当社、パートナーである医療従事者の方々、そして患者さんにとって大きな前進です。革新的な技術、卓越した臨床的知見、そして事業規模を活かし、前立腺がん治療を受ける男性患者さんへ質の高い医療の提供を目指します。」
バイオプロテクト社概要(2026年5月時点)
• 会社名:BioProtect Ltd.
• 本社所在地:イスラエル
• 設立年:2004年
• 会長兼CEO:Itay Barnea
• 事業内容:前立腺がん向け生分解性バルーン直腸スペーサー技術の研究開発および製造
• 従業員数:130名
• 製造拠点:イスラエル
※1 1ドル=160.39円(2026年4月末の為替レート)で換算。
※2 日本国内では医薬品医療機器等法未承認の製品です。
※3 Song, Daniel et al.: Long-Term Toxicity and Patient-Reported Quality of Life after Prostate IMRT With or Without Biodegradable Balloon Rectal Spacer: Analysis of a Pivotal Randomized Trial. ASTRO 2025 Conference Abstract, unpublished.
※4 Cloitre, Minna et al.: Toxicity, Quality of Life, and PSA Control After 50 Gy Stereotactic Body Radiation Therapy to the Dominant Intraprostatic Nodule With the Use of a Rectal Spacer: Results of a Phase I/II Study. British Journal of Radiology 2023 Apr 1;96(1145):20220803. doi: 10.1259/bjr.20220803.
バイオプロテクト社について
2004年に設立され、イスラエルに本社を置くバイオプロテクト社は、革新的な生分解性バルーン直腸スペーサー技術を提供する医療機器メーカーです。前立腺がん治療の向上と患者さんのQOL向上に貢献し、医療従事者を支えることを使命としています。
オリンパスについて
オリンパスは「私たちの存在意義」として掲げる、世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現を目指しています。世界をリードするメドテックカンパニーとして、私たちは医療従事者の方々と共に、病変の早期発見、診断、そして低侵襲治療に役立つ革新的なソリューション・サービスの提供を通じて対象疾患における医療水準の向上に貢献してまいります。創業から100余年、オリンパスはこれからも世界中のお客様に最適な価値をもたらす製品を提供することで、社会への貢献を目指します。詳しくはオリンパスの公式サイト(www.olympus.co.jp)ならびにLinkedInアカウント
をご覧ください。
※ 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
※ 掲載内容は、報道関係者、株主・投資家等の皆様向けに発表した情報です。医療機器の情報(医薬品医療機器等法未承認品含む)が含まれることがありますが、その内容は宣伝広告、医学的アドバイスを目的としているものではありません。
※ 掲載内容を利用した結果生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いません。
※ 本リリースに掲載されている社名及び製品名は各社の商標または登録商標です。

