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2003年 6月24日
独自の光学技術と最新のデジタル技術による最高画質の
実現を目指した、デジタル専用設計の
レンズ交換式デジタル一眼レフカメラシステムを新発売
E-1(イーワン)
E-1(イーワン)
オリンパス光学工業株式会社(社長:菊川 剛)は、これまでの様々な製品開発で培ってきた独自の優れた光学技術と最新のデジタル技術を高いレベルで融合させ、デジタル最高画質の実現を目指し開発を行なってきたデジタル一眼レフカメラシステムを、2003年10月上旬から発売します。デジタル一眼レフカメラシステムの為の新規格「フォーサーズシステム(Four Thirds System)規格」に準拠し、ボディやレンズ、フラッシュなど、すべてをデジタル専用に設計・開発したレンズ交換式デジタル一眼レフカメラシステムです。まず、市場参入への第一弾として、プロ向けに開発したボディ「E-1」、および交換レンズ4本ならびにフラッシュなどを発売し、今後も順次システムを拡充していきます。
当社は1920年にはじめて顕微鏡の国産化を実現して以来、光学技術を基盤にカメラ、内視鏡などの優れた光学製品を開発してきました。その後も伝統的な光学技術に最新のエレクトロニクス技術を融合させ新たな価値を提供する製品の開発に取り組み、1996年には最高画質のデジタル画像を提供するとのコンセプトのもと「CAMEDIA C-800L」を発売、民生用のデジタルカメラ事業に参入しました。一眼レフタイプのデジタルカメラについても早くから開発に取り組み、1997年にレンズ一体型デジタル一眼レフカメラ「CAMEDIA C-1400L」を発売、デジタルカメラの高画質化を決定的なものとし、市場が急激に拡大する端緒となりました。その後もレンズ一体型デジタル一眼レフカメラによる最高画質の実現を目指し、2001年には「CAMEDIA E-20」を発売、プロカメラマンも含めた多くのユーザーの皆様から高い評価を得てきました。
一方で、撮影領域をさらに拡大させ、新たなデジタル映像文化の創出を目指し、レンズ交換式のデジタル一眼レフカメラシステムの開発もすすめてきました。プロカメラマンをはじめとしてすべてのユーザーに満足いただけるデジタル画像を提供するためには何が必要なのかを徹底的に研究した結果、ボディ、レンズ、フラッシュなど、システムのすべてをデジタル専用に開発することが必要であるとの結論に至り、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラシステムの新規格「フォーサーズシステム規格」を開発しました。そして「すべてはデジタル最高画質のために」とのコンセプトのもと優れた光学技術と最新のデジタル技術を融合させ、高い機動性を持つデジタル専用の高性能レンズ群を備えたデジタル専用設計の一眼レフカメラシステムを実現し、このたび2003年10月上旬から発売をします。
今回発売するプロ向けのボディ「E-1」や、各種レンズ、アクセサリなどに加え、今後、様々なタイプのボディや、レンズ、アクセサリなどの拡充を図り、デジタル時代にふさわしい価値をご提供するデジタル一眼レフカメラシステムとして幅広く展開し、新たなデジタル映像文化の創出を目指していきます。
オリンパス デジタル一眼レフカメラシステムの特長
「すべてはデジタル最高画質のために」との開発思想のもとデジタル専用のシステムを開発
オリンパスのレンズ交換式デジタル一眼レフカメラシステムは、デジタルのための新規格「フォーサーズシステム規格」を採用し、「すべてはデジタル最高画質のために」との開発思想のもと、デジタルカメラ本来の特性、良さを充分に活かすため、新たな発想で設計・開発されたシステムです。撮像素子の性能を十分に引き出し、最高画質の実現と機動性の高いシステムの実現を両立するため、撮像素子のサイズを4/3型とし、デジタルカメラの特性にふさわしい光学設計に基づき開発されたデジタルカメラ専用の交換レンズを備えるデジタル一眼レフカメラシステムです。
伝統的に優れた光学技術と最新のデジタル技術で実現したデジタル専用の高性能レンズ群
  通常、デジタルカメラ用のレンズはフィルムカメラ用のレンズに比べて、より一層の高い精度が要求されます。当社では、今回デジタル最高画質を実現するため、長年の技術の蓄積により培ってきたノウハウを活かし、デジタル一眼レフのための高性能化を徹底的に追求した高解像レンズ「ズイコーデジタル」を開発しました。大口径と軽量小型化を両立し撮影領域を拡大する「ズイコーデジタル」は、従来製品に比べ一桁精度を上げた超高精度なレンズ加工により、優れた解像力とコントラストを実現した高性能レンズ群です。当初、発売する4種のレンズに加えて、今後も様々なタイプの交換レンズを順次拡充していきます。
「ズイコー」ブランドについて
当社の前身である高千穂製作所が1936年に発売したカメラの1号機「セミオリンパス!)T」で使用したレンズは、瑞穂光学研究所で開発されたことや、社名の高千穂また商標名オリンパスとの関連も深いことから、めでたい事のきざしを表わす光を意味する「ズイコー(瑞光)」と名付けられ、高性能レンズとして当時大きな脚光をあびました。以来、「ズイコー」ブランドはオリンパスの様々なカメラに引き継がれ、35mmフィルム式一眼レフカメラシステムの「OMシステム」でも、そのシャープな解像力と描写力を高く評価された伝統の高性能レンズブランドです。
その「ズイコー」ブランドが、伝統の光学技術とレンズ加工技術、そして最新のデジタル技術により新たな進化を遂げ「ズイコーデジタル」として誕生しました。デジタル専用設計の高解像力を備えた高性能レンズとして次世代へと進化した「ズイコー」、それが「ズイコーデジタル」です。
ZUIKO DIGITAL
「フォーサーズシステム(Four Thirds System)規格」について
「フォーサーズシステム(Four Thirds System) 規格」は、4/3型撮像素子を採用し、デジタルカメラの特性にふさわしい光学設計に基づき新たに開発されたデジタルカメラ専用の交換レンズを備え、また、レンズやボディのマウントをオープン規格とすることでメーカー間のレンズとカメラの互換性も確保した次世代一眼レフカメラシステムの新規格です。
現在、発売されているレンズ交換式デジタル一眼レフカメラは、基本的に既存の35mmフィルム一眼レフカメラのレンズシステムを流用するため、CCD等イメージセンサーには35mmやAPSフィルムサイズなど大型のものが用いられています。フィルムとは異なる性質を持つこれら35mmやAPSサイズの大型イメージセンサーの性能を充分に引き出すためには、
(1) フィルムでは入射角の大きい光束も結像することができるが、イメージセンサーでは周辺光量が不足したり、色のにじみが発生しやすい(特に広角レンズで顕著)
(2) 数μmの画素ピッチのイメージセンサーに必要とされるレンズ解像力を確保する必要がある
といった理由からどうしても光学設計上レンズが大きくなりがちです。また、現状のデジタル一眼レフカメラシステムでは、マウントなどが各社独自仕様の35mmフィルム一眼レフカメラシステムを流用しているため、各メーカー間でボディとレンズの互換性をとる事ができなくなっています。
「フォーサーズシステム(Four Thirds System)規格」は撮像素子の性能を充分に引き出すデジタルカメラに適したレンズ光学系を機動性の高い大きさで実現し、さらにユーザーの利便性を高めるための標準化も考慮し、新しい発想で設計・開発されたデジタル一眼レフカメラシステムの新規格です。
本規格は、オリンパス光学工業株式会社と米国イーストマン・コダック社が、2002年9月に採用の合意を表明し、「フォーサーズシステム(Four Thirds System)規格」を広く普及するため、幅広く賛同メーカーを募っています。なお現在、本規格は 富士写真フイルム株式会社から賛同を得ています。
Four Thirds(フォー・サーズ):英語で4/3(3分の4)を意味します。

・撮像素子サイズを4/3型に規定

CCD、CMOS等の撮像素子の性能を十分に活かした高画質を実現するレンズシステムを、既存の35mm一眼レフカメラシステム以下の大きさで、より使いやすく高い機動性を持ちながら実現させるために、撮像素子のサイズを4/3型としています。

・レンズマウントの標準化

 

レンズやボディのマウントをオープン規格とし、既存の35mmフィルム一眼レフカメラシステムをベースにしたデジタル一眼レフカメラでは実現不可能だったレンズマウントの標準化を図ります。同時に、被写体像の結像する範囲の大きさであるイメージサークル径、マウントと撮像素子との間隔であるバックフォーカス長についても規定しています。
関連リンク(ニュースリリース)
プロユーザー向け最高水準のデジタル画像を実現、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「E-1」
高解像・高性能、フォーサーズシステム対応の交換レンズ「ズイコーデジタル」レンズ4種類
プロカメラマンの細かな撮影用途にも応えるフラッシュ、電池、ソフトウェアなどのアクセサリ類
「E-1」の高画質・高信頼性を支える技術について
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
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