顧医師がC-TECの研修に初めて参加したのは、2012年。C-TECが中国で開設されてから3年後のことでした。当時、中国の呼吸器医療は過渡期を迎えていました。患者の数は増加し、医療技術も飛躍的に進歩していたのです。「当時、呼吸器内視鏡を用いることで患者さんにとってどのようなメリットがあるのか、十分には理解できていませんでした。そんなときC-TECで呼吸器内視鏡のトレーニング・プログラムがあると聞き、参加を決めました。」(顧医師)
C-TECのトレーニングは「目からうろこの体験だった」と顧医師は振り返ります。「理論の講義から始まり、内視鏡のシステムや構造をわかりやすく説明してくれました。そのため、機器の動作原理を理解でき、実感をもって操作技術を習得できました。またトレーナーたちは研修生が納得するまで、内視鏡で何ができるのか、様々な技術を教えてくれました。」(顧医師)
顧医師が所属する上海市肺科医院は、中国における最先端の呼吸器診断・治療の拠点の一つ。内視鏡を活用した診断・治療を年間に約3万件以上行っています。なかでも、息切れや呼吸困難など緊迫したケースでは、内視鏡の操作の熟練度が試されます。そんなとき、C-TECのトレーニングで学んだことが大いに役立っている、と顧医師は語ります。「C-TECで実践的なトレーニングを受けていたおかげで、重要なポイントを的確に思い出すことができます。それにより、次に何をすべきか冷静に判断ができるのです。迅速かつ正確な診断と治療によって患者さんの症状が改善すると、医師としてとてもやりがいを感じます。だからこそ、私たち医師は、こうしたトレーニングに積極的に参加したいと思うのです。」(顧医師)