TTTプログラムに参加したチョーライ病院のホアン・トゥアン・ヴ医師は、ESD技術を習得する道のりは、まるで自己改善の積み重ねのようだったと振り返ります。「実技のセッションでは、医療機器や人材が十分に整った環境で、とても充実した研修を受けることができました。そのおかげで、2023年10月には、実際に患者さんに対してESD手術を無事に成功させることができました。」
また、彼は、消化器がんの早期発見・診断・治療が、死亡率の低下や生存期間の延長、さらには根治の可能性を高めるうえで非常に重要だと語ります。
ドゥン医師によると、トレーニングプログラムの導入後、チョーライ病院でのESD症例数は飛躍的に増え、年間25件だった症例数がわずか数カ月で200件にまで急増したといいます。チョーライ病院は、消化器がんの早期診断・治療に特化した内視鏡トレーニングセンターとしての役割を担うことを目指しており、ベトナム保健省の正式な承認を得るため、そのプログラム検討に取り組んでいます。