診断はステージ1の直腸がん。夏に手術を受け、腫瘍を切除しました。「早く悪いものを体からなくしたい」という一心で手術に臨みましたが、本当の試練は術後に待っていました。
「直腸がんの手術をすると、初期であっても『排便障害』という後遺症に悩まされることがあります。直腸は便を貯めておく場所ですが、そこを切除してしまうため、便意を我慢できなくなったり、1日に何度もトイレに行かなくてはならなくなったりするんです」
この後遺症は、日常生活を一変させました。「いつ漏れてしまうかわからない」という不安から、外出が怖くなり、人知れず悩む日々。その状況に耐え兼ねて、最終的には永久ストーマ(人工肛門)を作ることを選びました。
「初期段階でも手術で切除すると結構つらいがん、それが大腸がんです。だからこそ、他の人にはなってほしくないんです」と佐々木さんは力説します。
さらに手術から半年後の検査で、肺への転移が発覚します。ステージ4(他の臓器に転移がある、つまり遠隔転移がある)状態の進行がんと診断されました。
「体は元気だったけれど、血液の流れに乗ってがんが全身を巡っているかもしれない状態にあると知ったときは、さすがに『死』を意識しました。抗がん剤治療も経験し、切って終わりじゃなかったんだというショックは大きかったです」





