1995年、ついに世界チャンピオンに。しかしその頃、すでに左目の視力に異常が出始めていたといいます。「見えづらくなって、試合中に相手の姿が消えるような感覚があった。病院で調べたら“網膜剥離”って。右目も同じようになるかもしれないって言われて、“これじゃあ生きていけない”って本気で思いました。」(竹原さん)
そんな不安を抱えながらも、現役生活を続けていましたが、24歳のときに引退を決意。そこには大きな喪失感が残りました。「ボクシングしかしてこなかったから、“これから俺は何をして生きていけばいいんだ”って、本当にわからなくなりました。」(竹原さん)
その後、タレント活動やボクシングジムの運営など新たな挑戦を重ねていきますが、「心の中ではずっと“抜け殻”みたいな感じでした。」と語ります。