物流現場で医療、科学事業製品の出荷業務を管理するリーダー

物流業務は、社会貢献につながるオリンパス製品を滞りなく安全に世界各地へ届ける仕事―

Q: オリンパスに入社した理由を教えてください。

製品を作っているメーカーで、物流に関する業務の幅を広げたいと考えた―

オリンパスに入社する前、2年ほど商社で物流の仕事をしていましたが、もっと仕事の幅を広げたいと考えるようになりました。その中で、自社で製品を作っているメーカーの物流業務は仕事の範囲が広くいろいろな経験ができると思い、オリンパスを選びました。

Q: オリンパスでは具体的にどのような仕事をしていますか? またどんな時にやりがいを感じますか?

難しい問題に対応し解決できた時に得られる達成感―

現在は、オリンパスの医療、科学事業製品を国内・海外向けに出荷する物流部門で、現場のオペレーション・管理を行うチームのリーダーをしています。製品を工場から受け取り・倉庫で保管し・お客様の元へ安全に出荷するという、一連の流れがスムーズにできるようにしています。日々、非常に多くの物量を扱っており、物流倉庫内にある梱包・出荷の現場では約150名の業務委託先のスタッフが働いています。その人たちに対する出荷指示書を作成し、出荷する製品を集めて梱包作業を行い、製品を問題無く出荷できるようにすることが主な仕事です。

倉庫での梱包や出荷業務をオリンパスから依頼されて行う企業。


この仕事で難しい点はいくつかあります。まず、扱っている物量が非常に多いため、何か問題があった場合、一体どこでなぜ起きたのか原因を突き止めるのが困難です。しかしそれを突き止めなければ次の改善につながらないため検証します。また、業務委託先とのコミュニケーションを綿密に行い、オリンパスの考え方を理解してもらうことも重要な点です。さらに、万一、製品の品質に不具合があった場合には、倉庫で出荷を食い止める必要があります。お客様に迷惑がかからないよう、製品の出荷を止めて製造工場に戻し、良品を再度出荷するという作業を迅速に行わなければなりません。チームリーダーとしてチームのメンバーと共にこのような難しい点に対応・解決した時は、自分の役割を果たすことができたという達成感を感じます。

Q: ある一日のお仕事の例を紹介してください。

9:00~9:10: チームメンバーとの朝礼でその日の業務予定を確認

9:30~11:00: 出荷数量間違いに関する報告と再発防止策検討のための会議

11:00~12:00: プロジェクトで進めている次世代倉庫についてのミーティング

12:00~12:45: 昼食

12:45~14:00: 物流管理業務

14:00~15:00: 業務委託先企業との間で、発生したクレーム報告・対策検討などのミーティング

15:00~16:00: 他のチームリーダーと共通に取り組んでいる業務についてのミーティング

16:00~18:00: 物流管理業務

18:00: 帰宅

遅番出勤日もあり、その日は19:30頃に帰宅。物流倉庫の稼働は、製品入庫7:00頃~出荷20:00頃までだが、オリンパスの国内拠点を巡回する定期便トラックは23:00頃まで動いており、業務委託先企業のメンバーには夜間対応の担当者もいる。


Q: 学生の時の専門科目や、物流部門での仕事に必要なスキルは何ですか?

本質的なものの考え方が大事―

学生時代は工業デザイナーを目指していたので、直接物流に関わる勉強はしていませんでした。「何かをデザインする・形づくる」ということは、その形にするための理由やニーズ、コンセプトがある・・・、という理論を学んだことがあります。そうした本質的なものの考え方は何の仕事にも共通する重要な点だと思っています。また、扱っている製品の目的や特性を知っておくことは重要です。例えば、お客様のニーズや、営業担当者が製品を取り扱う際の状況、製品の特性に適した梱包方法などはそれぞれ異なるので、それらを知っていれば最適な物流手段をとることができます。

Q: 最後に「企業の社会貢献」について、どのように感じていますか?

まず、オリンパスの製品そのものが大きな社会貢献につながっていると感じています。その製品を滞りなく世界の各地へ行き渡るようにしているのが物流部門の役割であり、大きなやりがいを感じます。特に医療分野の製品は、病院のニーズに合わせて迅速に製品を出荷したり緊急時の対応を行ったりと、大きな責任を日々感じています。

また、物流業務は環境に対する配慮も重要な社会貢献の要素であり、さまざまな環境負荷の低減に関する取り組みを行っています。その一例が段ボールや紙の緩衝材使用の削減に対する取り組みです。現在、一部の集荷先に対し「オリコン」と呼ばれる「折りたたみコンテナ」を使用しています。オリコンは中身が空の時にはコンパクトに折りたたむことができ、製品を入れて運ぶ時には簡単に組み立てて梱包箱になるリターナブルコンテナと言われるものです。

2ウェイ(行き帰り)使用が可能で、通い箱として何度でも使い回すことができます。本格的にオリコンを導入した年には、年間約900kgの段ボールの削減効果がありました。またCO2排出量削減のため、不要なトラック便運行の改善や、環境負荷の高い航空便に代わって負荷の低い船便輸送の活用にも取り組んでいます。
さらに地域貢献として、社員とその家族が一緒に活動できる物流倉庫近くを流れる相模川の清掃活動にも参加しています。参加した子どもたちから、「体が大きいんだから、たくさんごみを拾ってね!」と言われ、一生懸命で可愛いなぁ、なんて思いました。

オリコンの使用例

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