研修・教育

基本的な考え方

人材開発の基本的な考え方

オリンパスグループは、長期的視点における最も重要な経営資源は「人」であると考え、誠実・共感をもって従業員一人一人を尊重するとともに、経営環境の変化に対してはグローバル・グループ一体となって結束し俊敏に対応できる組織を目指しています。そのためには、一人一人がグループ共通の理念や価値観を深く理解し、グローバルで活躍するためのスキル、そして高い専門性を有し、リーダーシップを発揮していくことが必要だと考えています。また、こうした従業員の持つ意欲と活力を信頼し、その個性と能力が最大限生かされるよう適所に適材を配置することも重要だと考えています。
この実現に向けて、オリンパスでは全世界同時にCore Value Weekを開催するなど理念・価値観の浸透、活性化へ向けた活動を行うほか、社内教育においてグローバル・グループ共通でスキルトレーニングプログラムを、そして非英語地域に向けては語学学習プログラムを展開しました。また経営戦略の遂行に必要となる職務を定義し、グローバル共通のタレント・マネジメントシステムを導入しました。重要ポジションから順にサクセッション・プランニング(後継者育成計画)の稼働を開始し、国籍を問わず適切な人材が活躍し、高い専門性を発揮し続ける体制の整備を進めています。
この他にも、グローバル共通のリーダーシップ・コンピテンシー・モデルを定めたほか、リーダーシップの発揮を支援するためのリーダーシップ・アカデミー、1on1支援、オンボーディングプログラムなどの整備を行い、従業員が高いパフォーマンスを発揮し続けるための文化醸成、人材開発のための取り組みを検討・改善し続けています。

推進体制・制度

人材開発推進体制

これまでオリンパスグループが取り組んできた各地域の人材開発体制に加え、グローバルでの最適な人材開発を推進していくため、人事組織の体制をグローバルと各地域(リージョン)でミラー編成とし、連携を高めました。またHRビジネスパートナーと呼ばれる機能・事業組織担当の人事が事業や機能組織のリーダーたちとの連携も高めることで、グローバルでの一貫性を持つだけでなく地域やビジネス個別状況にも合わせて、各種人材開発施策の効率、効果の最大化を図っています。
グローバルの人事と地域の人事が連携を高めながら取り組むことで、グローバル共通プログラムの多言語対応による効率化や、地域ごとの既存プログラムとの連動による効果向上、事業や機能組織のリーダーたちとの連携による事業・組織課題の解決、専門性の向上などに効果を発揮しています。

研修・教育体系

オリンパスグループでは「Leaders Developing Leaders」をキーフレーズとして、重要ポジションからサクセッション・プランニングの稼働を開始したほか、新たにこれからのリーダーに期待される行動としてグローバル・リーダーシップ・コンピテンシー・モデルを定め、リーダーシップの発揮と能力開発を支援するための取り組みを開始しました。また、2019年より開始したグローバル共通スキルトレーニングプログラムの展開も計画通りに進行し、2020年3月をもって全管理職へのトレーニングが完了。さらなる展開、定着に向けた準備を進めています。
また、オリンパスおよびオリンパスメディカルサイエンス販売では、学習管理システム「オリンパスカレッジ・プラス」等を用いたeラーニングや集合型研修による専門スキルトレーニングやコンプライアンス教育など、かねてから年間数百タイトルに上る学習機会を従業員に提供してきましたが、昨今のオンライン環境の発展に合わせ、さらに効果的・効率的な能力開発の仕組み作りに取り組んでいます。具体的には、集合型研修のオンライン化による移動コストの削減、新たな社内スタジオの設営、既存プログラムの動画化・オンデマンド化による利用率向上、さらにこれらを組み合わせた反転学習による学習効果向上などを実現してきました。また人事関連システムのグローバル統一化に合わせ、さらなるコンテンツの拡充や学習効果、利用効率の向上に取り組んでいます。

ものづくり人材育成制度

オリンパスグループは、製造現場の技能者は付加価値を生み出す重要な源泉と考えています。
日本の製造拠点では、機能研修プログラムの一つとして「ものづくり人材育成制度」を実施し、業務で必要となる技能レベルを6段階に区分し、計画的にレベルアップを図っています。レベル1の新入社員からレベル3までを一般技能者とし、レベル4以上は高い技術技能を持つ「高度技能者」として認定します。レベル4を「Manufacturing Advisor(MA)」、レベル5を「Manufacturing Supervisor(MS)」、そして、最高位のレベル6を「Manufacturing Master(MM)」と称しています。新入社員からMMに至るまで、レベルに応じた育成を計画的に行っています。2021年4月1日時点の高度技能者数は150名です。
また、認定を目指すトレーニングプログラムや上位認定者の助言を受けられる制度も設け、個人のモチベーション向上を図っています。
さらに、医療関連製品の製造を担うOlympus Vietnam Co., Ltd. では、接着とはんだ付けの作業をするための資格認定制度なども採り入れ、グローバルな製造体制の構築に資するよう研修・教育制度の充実に努めています。

高度技能者育成制度の技能レベル(日本の製造拠点)

高度技能者育成制度の技能レベル(日本の製造拠点)高度技能者/技能グランプリ挑戦、社外指導、技能道場での指導/レベル6MM/レベル5MS/レベル4MA・一般技能者/OTSや技術道場での研修、社内外の技能検定挑戦/レベル3/レベル2/レベル1