日本におけるインクルージョン

日本のインクルージョンの取り組み変遷

行動計画

制度・仕組み

多様な働き方の推進

オリンパス株式会社は、私たちの存在意義を実現するため、従業員一人ひとりがベストな状態でパフォーマンスを発揮できる健やかな組織文化を目指し、多様な働き方を推進しています。
特にテレワーク勤務に関しては、2021年4月より従来の在宅勤務制度から対象者・上限日数・就労場所を大きく見直し、柔軟な働き方ができるようにしています。年次有給休暇の時間単位取得やサテライトオフィス導入など、時間や場所にとらわれず柔軟な働き方が実現できる環境を強化しました。さらに、2025年4月からはコアタイムを廃止し、自主的に始業時刻と終業時刻を選択して働くことができるようフレキシブルタイムを拡大しました。このような取り組みにより、生産性向上や従業員のワークライフバランスの実現、主体性を重視する職場風土の醸成を目指しています。

育児関連制度一覧

取り組み

インクルーシブな文化の醸成

オリンパス株式会社では、あらゆる多様性を尊重することに加え、互いを受け⼊れる⾵⼟づくりや、⼀⼈⼀⼈が固有の課題をお互いに理解し、乗り越えていけるような⽀援にも取り組んでいます。

2023年3⽉期から、インクルージョンを「⾃分ごと」として捉えるきっかけの提供による全社的な意識向上を⽬指し、啓発イベントを継続して開催しています。2025年3月期は、外部有識者による管理職向け講演、体験型のイベント、介護セミナー、障がいのある従業員による写真展などを実施し、延べ約2,200名が参加しました。

また管理職が理解を深め、グローバルで共通言語化することを目的に、管理職向けワークショップを開催。「アンコンシャスバイアス」「心理的安全性」について学びました。2024年3月期と合わせると参加者は約700名となりました。


体験型イベントの様子

女性活躍推進

オリンパス株式会社は、採⽤および昇格・昇給において、すべての従業員が能⼒発揮できるよう、専⾨能⼒を持つ⼈材を積極的に採⽤・登⽤し、活躍の機会を提供しています。

オリンパス株式会社では2025年3⽉現在、管理職の⼥性⽐率は10.1%となっています。女性の活躍を推進するため、女性管理職候補向け研修を継続して実施しています。ロールモデルとの対話を通じて自分のキャリアを考察することを目的とするワークショップ、メンターとの対話を通じ⾃律的にキャリアを考えるメンタリングなどを行っています。
さらに、2024年3月期からは他社と合同で越境ワークショップを開催しています。業種の異なる会社とのネットワーク構築、各社のロールモデルとの対話、自身のリーダーシップについて考えるキャリアワークにより、キャリアに対する意識変容を目指しています。

また、⼥性管理職のネットワーキングイベントも実施しています。2025年3⽉期は外国籍の女性管理職によるパネルディスカッション、テルモ株式会社と合同での女性の健康課題について考えるセミナーなど計3回開催し、延べ58人が参加。満足度は平均4.97(5点満点)と非常に高く、参加者同士のイベント後の交流にもつながっています。

⼥性管理職ネットワーキングイベント
⼥性管理職ネットワーキングイベント

育児とキャリアの両立支援

オリンパス株式会社は、男女がともに育児とキャリアを両立することを支援しています。
プライベートとキャリア形成を両⽴するために、⼦供を養育する従業員に対して法定を上回る期間の労働時間短縮をはじめとする各種制度を導⼊し、⽩河事業場・グローバル本社(⼋王⼦⽯川)には企業内託児所「オリンパスキッズガーデン」を設置しています。
特に、育児休業等取得に関しては、ESG戦略における重点領域の一つとして目標を設定し取り組んでいます。育児休業取得者を部下に持ったことのある管理職の経験を動画コンテンツにし、社内に共有しています。また、2024年4月からは、育児休業取得者と上司の計画的な取得に向けた対話を促す子育て両立支援ガイドブックを発行するとともに、育休中の業務見直し・外部リソース活用施策を開始しています。

グローバル本社(八王子石川)にある企業内託児所「オリンパスキッズガーデン」
グローバル本社(八王子石川)にある企業内託児所「オリンパスキッズガーデン」

社外評価

プラチナくるみん

プラチナくるみん 子育てサポートしています

仕事と育児の両⽴⽀援の取り組みに優れ、継続的な取り組みを促進する企業として厚⽣労働省により「プラチナくるみん」に認定(オリンパス株式会社/2022年)

仕事と育児の両⽴⽀援の取り組みに優れた企業として厚⽣労働省により「くるみん」に認定(オリンパスマーケティング/2020年、会津オリンパス/2022年、青森オリンパス/2024年)

えるぼし

えるぼし 女性が活躍しています!

⼥性の活躍推進に関する取り組みに優れた企業として厚⽣労働⼤⾂により「えるぼし」に認定(「えるぼし 3段階⽬」オリンパス株式会社/2019年、会津オリンパス/2023年、青森オリンパス/2024年)

障がい者

障がい者 もにす認定制度

障害者雇用に関する優良な中小事業主として厚⽣労働⼤⾂により「もにす認定制度」に認定(オリンパスサポートメイト/2025年)

PRIDE指標2024

PRIDE指標2024

日本でのLGBTQに関する取り組みの評価指標「PRIDE指標2024」において「シルバー」認定を取得。(オリンパス株式会社/2024年)

目標・実績データ(オリンパス株式会社)

女性

管理職の女性比率推移

(注)管理職の女性比率推移は、2023年3月期までは出向者を出向元の従業員として集計しています。2024年3月期からは出向者を出向先の従業員として集計しています。

2023年3月 2024年3月 2025年3月
役員の女性比率 9.1% 16.1% 16.7%
係⻑の⼥性⽐率 15.4% 13.9% 14.1%
従業員の⼥性⽐率 20.6% 19.5% 23.4%
新卒採⽤における⼥性⽐率※1 27.9% 34.6% 34.6%
中途採⽤における⼥性⽐率 24.7% 25.6%※2 27.8%
男性継続就業年数 16.0年※3 14.1年 15.8年
女性継続就業年数 13.0年※3 10.5年 13.1年

(注)係長、従業員の女性比率は、2023年3月期までは出向者を出向元の従業員として集計しています。2024年3⽉期からは出向者を出向先の従業員として集計しています。

※1新卒における⼥性⽐率は、正社員で集計しています。

※22024年3月期から中途採⽤における⼥性⽐率は正社員で集計しています。

※32023年3月期の男女継続就業年数は正社員で集計しています。

外国籍・その他

2023年3月 2024年3月 2025年4月
役員の外国籍比率 33.3% 43.0% 50.0%
障がい者雇用率 2.8% 2.9% 2.9%

特例グループ8社

育児関連

2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期
育児休業取得率(男性)※1 70.2% 88.0% 98.2%
※⽬標100%(2026年3⽉期)
育児休業取得率(女性) 94%※2 100% 94%※2
育児休業取得期間(男性) 26.5日 53.9日 59.6日
育児休業取得期間(女性) 354.1日 354.1日 312.8日
出産後の在籍率(⼥性) 98% 100% 100%

※1育児休業取得率(男性)には、妻の出産にあわせ最⼤3日の特別休暇(有給)を取得できる制度を含みます。

※2対象年度の出産者の育児休業取得率は100%ですが、出産者の「産後休暇」が期間内に含まれるため94%となります。

働き方

2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期
年次有給休暇平均取得日数 12日 14日 14.1日
⼀か⽉あたりの法定時間外労働時間の平均※1 8.6時間 10.5時間 14.6時間
在宅勤務制度利用者※2 2,727人 5,280人 5,671人

※1オリンパスおよびオリンパスメディカルシステムズに所属する従業員。2024年3月期はオリンパスに所属する従業員。

※2オリンパスおよびオリンパスメディカルシステムズに所属する従業員。 2023年3月期はオリンパスに所属する従業員。