わくわく科学教室 ないはずの色が見える? ひかりイリュージョン

しくみ

写真をじっと見つめると、ないはずの色が見える?
人の目の性質をマジック形式で体感してみよう。

しくみ

図1

図2:補色の関係

どのように見えるかな?

蛍光灯などの強い光を見たとき、目を閉じるとその形が残っているように見えることがあります。また、ある色をしばらく見てから、別のところを見るとその残像が見えることもあると思います。
ここでちょっと体験してみてください。

図1の青色の丸を30秒間見つめてください。まばたきをしても大丈夫です。その後、となりの白色の部分を見ると・・・
また、同じように赤色の点を30秒間見つめてください。その後、となりの白色の部分を見ると・・・

どうですか?
青色の丸を見たときは、白色の背景に、実際には存在しない黄色の丸が見えませんでしたか?
また、赤色の星を見た場合は、赤色の背景に実際には存在しない青色の星が見えませんでしたか?

さて、このように色が付いて見えるのはなぜでしょう?

これらは、色の刺激を受けた目が反応し、実際の色とは異なる色(補色)を作り出してしまうという、目の性質から生じる現象です。特に、この作り出された色が実際の色と重なってしまうと、実際の色とはちがう色が見えてしまいます。この現象を「補色残像」と言います。

ここでいう補色とは、混ぜ合わせると、白・黒・灰色など色味を感じない関係にある色のことをいいます。関係は図2に示すようになります。