ステークホルダーとのコミュニケーション

基本的な考え⽅・⽅針

オリンパスグループは、経営理念に掲げている「世界の⼈々の健康と安⼼、⼼の豊かさの実現」をすべての活動の基本思想とし、すべてのステークホルダーの期待に⾼い次元で応えるとともに、良き企業市⺠として⾏動し、社会とともに持続可能な成⻑を⽬指します。また、グローバル企業として国際社会課題に取り組むため、国連グローバル・コンパクト(GC)に参画し、毎年GCへサステナビリティ活動の実績を報告しています。

取り組み

お客さま

オリンパスグループは、「人々の健康と安心」に貢献するため、お客さまである医療従事者によりよい製品・サービスを提供するさまざまな取り組みを行っています。製品の販売から、使用中のサポート、修理など一連のお客さま対応を的確に行うための体制をグローバルで整備し、日々の業務に取り組んでいます。

株主・投資家さま

⾦融商品取引法第27条の36の規定(いわゆるフェア・ディスクロージャー・ルール)を順守し、オリンパスグループの「情報開⽰⽅針」に沿って、経営⽅針、財務状況、事業活動状況、⾮財務関連の企業情報を公正、適時適切かつ積極的に開⽰しています。また、代表執⾏役、担当役員および事業部⾨⻑等が中⻑期の経営戦略や事業戦略を投資家等に直接説明するイベント等も開催しています。

サプライヤーさま

オリンパスは、「サプライヤーさまへのお願い」や「グリーン調達基準」を制定して日本のサプライヤーさまとの共有を図り、法令・社会規範・環境への配慮の順守をお願いしています。また、日本の調達拠点では、「持続可能な開発目標」(SDGs)関連課題に対するサプライヤーさまの認識を高めることを目的として、毎年1回、Webシステムを活用し、CSRに関する30項目からなるサプライヤーアンケート調査を実施しています。オリンパスのグローバル調達におけるESG戦略は、責任あるサプライチェーンを推進するうえでの重点領域として、次の三つの重要課題を柱にかかげています。

  • 1.多層サプライチェーンのリスクモニタリングソリューションの導入展開による、サプライチェーンリスクの軽減やサプライチェーンレジリエンスの向上。
  • 2.サプライチェーンマネジメント(SCM)における社会的(人権)コミットメントの強化: 「グローバルサプライヤー行動規範」の策定・発信や、サプライチェーンにおけるESGリスクのモニタリングなど。
  • 3.サプライヤーの環境マネジメント: オリンパスは、サプライヤーさまの事業活動から排出されるCO2排出量の把握に着手するとともに、サプライヤーさまに対しても、科学的根拠に基づく目標(Science-Based Targets※)を設定するよう要請してまいります。

※Science Based Targets に関する情報は、以下のウェブサイトをご参照ください。
https://sciencebasedtargets.org

従業員

従業員の声に⽿を傾け、よりよい企業⽂化や職場環境を実現するために、従業員調査(コアバリューサーベイ)を実施しています。その結果を経営層および各地域のマネジメントに共有し、さまざまな組織単位で施策を展開しています。
またオリンパスの経営層は、オリンパス労働組合と年に2回の中央労使協議会をはじめ、各事業場においても定期的に労使協議の機会を設け、労働条件の改善やより柔軟な働き⽅への見直しなど、企業⾵⼟改⾰について討議しています。

地域社会

オリンパスは企業市⺠活動⽅針に基づき、世界各地の事業場近隣のコミュニティ、⾏政、学校、NPOなど幅広いステークホルダーと連携し、地域社会の社会課題解決に貢献する活動を行っています。地域⾏政やNPOと連携した環境保全活動、地域⾏事への参加や協⼒などを実施しています。

行政・自治体

オリンパスは行政や自治体と連携をしたさまざまな社会貢献活動を行っています。日本では複数の都道府県や政令指定都市と「がん対策協定」を締結し、保健行政が住民へ対策型胃がん検診や大腸がん精密検査の案内を送付する際にオリンパスが作成した内視鏡検査説明小冊子を同封することで個別受診勧奨の支援を行っています。オリンパスおよび国内グループ会社では、教育行政や⼩学校、中学校、高等学校等と連携し、内視鏡の歴史や技術を伝える授業を実施しています。