胃・大腸がん検診と内視鏡検査に関する意識調査白書2021主な内容

胃がん検診・精密検査についての意識

胃がん検診を「毎年または2 年に1 回受診している」人は、「X線(バリウム検査)」が31.4%、「内視鏡検査」は21.4%。胃の内視鏡検査を「毎年または2年に1回受けていない」理由は、「自覚症状がないから」「検査がつらそうだから」「検査が嫌だから」が多い。80.8%が胃の内視鏡検査に「つらいイメージ」を持っている。「つらくないイメージ」を持つ理由は、「実際に受けたら想像よりも楽だった」と感じている人が最も多い。

胃がん検診の対象年齢は50歳以上(胃部X 線検査は40歳以上に実施も可)であるため、30代を除く40~60代の結果を記載しています。

胃がん検診を毎年または2年に1回受診している人は、「X線(バリウム)検査」が31.4%、「内視鏡検査」は21.4%

「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」では、「検診間隔は2年に1度。ただし、当分の間、胃部エックス線検査に関しては逐年実施としても差し支えない」としています。

  • 「X線(バリウム)検査」を「毎年」(23.1%)または「2年に 1回」(8.3%)受診は31.4%
  • 「内視鏡検査」を「毎年」(12.2%)または「2年に1回」(9.2%)受診は 21.4%
  • 胃の内視鏡検査を毎年受診する人は男性60代(17.2%)が最も多く、男女とも年代が上がるにつれて受診率も上がる
  • 胃の内視鏡検査は、全年代で男性の方が女性よりも受診率が高い

調査詳細データP14 PDFファイルへのリンクです

胃の内視鏡検査は、勤務先の費用負担がある場合に受診機会を得ている人が多い

  • 胃の内視鏡検査受診機会は、「人間ドック(勤務先が費用の一部またはすべてを負担)で」(29.8%)が最も多く、次いで「職場の健康診断で」(20.9%)。勤務先の費用負担がある場合の受診率が高いことがうかがえる

調査詳細データP14 PDFファイルへのリンクです

胃の内視鏡検査を受けない理由は、「自覚症状がないから」が最多
「つらいイメージ」で受けない人、「検査が嫌だから」受けない人も

  • 胃の内視鏡検査を「毎年または2年に1回受けていない」理由の1位は「自覚症状がないから」(38.4%)
  • 2位 「内視鏡検査はつらい・つらそう」(25.2%)と、「つらいイメージ」も受診しない選択に影響
  • 3位 内視鏡に限らず「検査が嫌だから」も4人に1人(25.1%)が回答

調査詳細データP15 PDFファイルへのリンクです

胃がん検診の検査方法、胃の内視鏡検査とX線(バリウム)検査で、どちらも同じくらい「つらいイメージ」

  • 「胃の内視鏡検査はX線(バリウム)検査より楽だ」(49.2%)、「X線(バリウム)検査よりも大変だ」(50.8%)で半々となり、胃がん検診の検査方法は、いずれも同じくらい大変だと認識されていることがわかった

調査詳細データP16 PDFファイルへのリンクです

80.8%が「胃の内視鏡検査はつらいイメージ」。理由は「のどを通る時がつらい」が最多
「つらくないイメージ」を持つ人の理由は「実際に受けたら楽だった」が最多

  • 胃の内視鏡検査について「つらいイメージ」を持つ人は80.8%
  • 「つらいイメージ」の理由1位は、「(経口の場合)のどを通る時がつらい・つらそう」(84.0%)
  • 「つらくないイメージ」の理由1位は「実際に受けたら、想像よりも楽だった」(45.1%)

調査詳細データP16 PDFファイルへのリンクです

胃・大腸がん検診と内視鏡検査に関する意識調査白書2021