胃・大腸がん検診と内視鏡検査に関する意識調査白書2021主な内容

健康への意識、がんに対する理解とイメージ

コロナ禍において56.5%の人の健康意識が向上。しかし、がん検診受診予定者のうち75.7%が、医療機関受診での感染リスクに不安を抱いている。61.8%が「コロナ禍で受診しないことで病気の早期発見を逃すこと」に不安を感じている。74.1%が「がんにかかることが不安」な一方、がん検診の受診率は50%を達成しないものが多い。胃がん・大腸がんが早期発見・早期治療で治癒率が90%を超えることは十分に認知されていない。

がん検診の対象年齢は40歳以上であるものが多いため、がんに関する項目では全体および30代を除く40~60代の結果を併記、がん検診に関する項目では40~60代の結果を掲載しています。

56.5%が「コロナ禍以前より自分の健康状態を意識するようになった」

  • コロナ禍において、「以前より自分の健康状態を意識するようになった」人は、56.5%
  • 男性は50.1%で女性は62.9%となり、女性の健康意識が高まっている

調査詳細データP9 PDFファイルへのリンクです

コロナ禍での医療機関受診は、健康診断・人間ドック受診予定が58.8%、がん検診は対象の40~60代でも48.7%のみ

  • 健康診断・人間ドックの受診予定は58.8%
  • がん検診の受診予定は45.2%、40~60代では48.7%

調査詳細データP9 PDFファイルへのリンクです

61.8%が「新型コロナウイルスを理由に医療機関を受診しないことで、病気の早期発見を見逃すことが不安」

74.1%が「がんにかかることに不安」。女性30代では80.2%が不安感

  • がんにかかることに不安を感じている人は74.1%、40~60代では74.2%
  • 女性の方が不安感が強く、特に女性30 代は80.2%が不安

調査詳細データP11 PDFファイルへのリンクです

40~60代の27.8%が、男性40代では52.7%が、がん検診を受診したことがない

  • 最も受診されているがん検診は「胃がん検診」(52.2%)だが、27.8%は「何も受診したことがない」
  • 男性40代の52.7%ががん検診を受診したことがなく、女性は「乳がん・子宮頸がん検診」では約70%の受診率
  • 胃がん・大腸がん・肺がん検診の受診率は、40代では女性の方が高く、60代では男性の方が高い

調査詳細データP12 PDFファイルへのリンクです

日本の女性の死亡原因で最も多いがんは、「大腸がん」だが、低い認知率

調査詳細データP13 PDFファイルへのリンクです

胃がん・大腸がんの早期発見・早期治療時の治癒率は、実際より低いと誤認

  • 胃がん・大腸がんが早期に発見され、早期に治療を受けた場合の5年生存率は90%を超えるが、正しい治癒率を回答した人は「 胃がん」で30.0%(40~60代では31.8%)、「大腸がん」で24.0%(40~60代では 25.8%)だけだった

調査詳細データP13 PDFファイルへのリンクです

胃・大腸がん検診と内視鏡検査に関する意識調査白書2021