年表
1990年~2011年

経営理念Social INの制定と医療事業の多角化

1994年、オリンパスは経営理念としてSocial IN「事業を通して社会に新しい価値提案を行い、人々の健康と幸せな生活を実現する」を制定します。(1994年-2018年5月)
顕微鏡を国産化することで廉価な製品を日本の研究者に提供した創業の精神に通じる理念で、オリンパスのすべての製品、サービスの根幹をなすものでした。

1990年代後半にはデジタルカメラ市場に参入し、最盛期には3000億円超の売り上げ規模になるなど一時代を画しました。また、消化器内視鏡をはじめとする医療事業の売り上げが着実に拡大し、2000年代には主力事業として企業基盤を支えるまでに急伸します。

2011年には損失計上の先送りが発覚。元社長を中心に刑事責任を問われ経営の刷新がせまられました。

1990年代前半


システム生物顕微鏡「BX シリーズ」

  • 内視鏡ビデオ情報システム「EVIS100/200 シリーズ」発表(1990年10月)
  • 超小型世界最軽量コンパクトカメラ「オリンパスμ(ミュー)」を発売(1991年3月)
  • 東京都日の出町に工場を設立(1991年4月)
  • 中国深センにカメラの製造工場を設立(1991年12月)
  • システム生物顕微鏡「BX シリーズ」を発売(1993年3月)
  • 岸本正壽(きしもと・まさとし)社長就任(1993年6月)
  • 超音波ビデオスコープシステムを発売(1993年)
  • ビジョン「FOCUS21」(経営理念Social IN)を制定(1994年10月)

1990年代後半

  • 欧州における内視鏡修理センターをドイツ・ハンブルグに設立(1995年)
  • 走査型レーザー生物顕微鏡「FLUOVIEW」を発売(1996年3月)
  • 当社初のデジタルカメラ「CAMEDIA C-800L/C-400L」を発売(1996年10月)
  • 東京に情報機器とデジタルカメラを対象とするカスタマーサポートセンター設置(1997年4月)
  • 骨補填材事業に参入、「オスフェリオン」を発売(1999年3月)
  • 動物用内視鏡の販売開始(1999年5月)
  • 上海に物流、北京に医療機器サービス拠点を設立(1999年)

2000年代前半


ハイビジョン内視鏡「EVIS LUCERA(イーヴィスルセラ)」

  • タイ(7月)、韓国(9月)に現地法人設立(2000年)
  • 本格的デジタル一眼レフカメラ「CAMEDIA E-10」を発売(2000年10月)
  • 社内カンパニー制を導入し、抜本的な経営機構改革を実施(2001年4月)
  • テルモ(株)と医療機器分野で包括的な業務提携契約を締結(2001年4月)
  • 菊川剛(きくかわ・つよし)社長就任(2001年6月)
  • 工業用ビデオスコープシステム「IPLEX(アイプレックス)」を発売(2001年11月)
  • 内視鏡手術/検査用統合ビデオシステム 「VISERA(ビセラ)」を発売(2002年4月)
  • 世界初のハイビジョン内視鏡「EVIS LUCERA(イーヴィスルセラ)」を発売(2002年11月)
  • 「オリンパス株式会社」に社名変更(2003年10月)
  • レンズ交換式のデジタル一眼レフカメラ「E-1」を発売(2003年10月)
  • 世界初ツインスキャンシステム搭載の共焦点レーザ走査型顕微鏡「FLUOVIEW FV1000」を発売(2004年1月)
  • 映像事業と医療事業を分社し、「オリンパスイメージング」と「オリンパスメディカルシステムズ」を設立(2004年10月)

2000年代後半


内視鏡システム「EVIS LUCERA SPECTRUM」

  • 小腸用カプセル内視鏡システムを欧州でを発売(2005年10月)
  • 国内の内視鏡関連製品の修理、貸出備品管理の集中拠点を福島県の白河事業場内に設立(2005年11月)
  • 「2006年経営基本計画」を策定、企業価値の最大化を目指す(2006年5月)
  • 特殊光観察が可能な次世代内視鏡システム「EVIS LUCERA SPECTRUM」を発売(2006年6月)
  • 中国にオリンパス内視鏡修理技術センター上海」を設立(2006年10月)
  • 外科向け内視鏡統合ビデオシステム「VISERA Pro(ビセラ・プロ)システム」を発売(2006年12月)
  • 非破壊検査装置「Omni Scan iX」を発売(2006年)
  • ライフサイエンス事業の開発製造拠点として静岡県に三島事業場を設立(2007年3月)
  • 工業用ビデオスコープ「IPLEX FX」を発売(2007年7月)
  • 世界最高速AF搭載のデジタル一眼レフカメラ「E-3」を発売(2007年11月)
  • リニアPCMレコーダー「LS-10」を発売(2008年2月)
  • ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)用処置具・大腸ビデオスコープを発売(2008年10月)
  • ベトナムにデジタルカメラと医療機器の製造工場(オリンパスベトナム)を設立(2008年12月)
  • 3D測定レーザー顕微鏡「LEXT OLS4000」を発売(2009年2月)
  • デジタルカメラマイクロ一眼「オリンパス・ペン E-P1」を発売(2009年7月)
  • 分析機事業を米国ベックマン・コールター社へ譲渡(2009年7月)

2010年


システム生物顕微鏡「BX3」シリーズ

  • システム生物顕微鏡「BX3」シリーズを発売(2010年4月)
  • 創業100周年ビジョンを策定(2010年5月)

2011年

  • M.C.ウッドフォード社長執行役員に就任(6月)
  • 外科向け内視鏡統合ビデオシステム「VISERA ELITE」を発売(10月)
  • 菊川剛社長執行役員に就任(10月14日)
  • 高山修一(たかやま・しゅういち)社長執行役員に就任(10月26日)
  • 損失計上の先送りが発覚。「第三者調査委員会」を設立し、実態の解明を図る(11月)